漫画『団地ともお』がテレビアニメとして放送開始されて1年が過ぎた。当初は漫画と世界観が違うなどの声も聞かれたが、最近ではアニメで知って漫画を購入するという現象も起きている。その人気はさらに広がりを見せており、世界的にヒット中のディズニーアニメの挿入歌と『団地ともお』の主題歌が「似ているようだ」という感想まで飛び出した。
小田扉氏による漫画『団地ともお』は、2003年から漫画誌「ビッグコミックスピリッツ」にて連載されている。根強い漫画ファンがいるところに昨年、2013年4月6日からNHK総合でアニメ放送が始まった。映像がCGで作られていることもあり、従来の漫画ファンからは「イメージが違う」という意見もあり、それ以外の視聴者からも「どこがおもしろいのか分からない」、「もう見ないだろう」といった感想も少なくなかった。
ただ、一方で「団地ともおがおもしろい、ハマった」という声が放送を重ねるごとに増えていった。今年の4月12日の放送でついに2年目に突入できたのも、地道に人気が広がってきたからだろう。
今ではツイッターでも以前より好評なつぶやきが多い。「団地ともおとかいう神アニメ」、「団地ともおは私のツボ」、「なんでアニメ全く見ないおかんが団地ともおにハマったのか…」とその不思議な魅力にとりつかれる者が増えている。
土曜日の朝(時々、夕方に再放送がある)という時間だからか、「ついに録画してまで見るようになった団地ともお」、「録画してた団地ともお見て家族で大爆笑! めっさおもろい!」と録画して見るパターンも多く「さて、アイロンがけしなきゃ…今夜はお菓子解禁なのでちょいっとツマミながら録画した『団地ともお』を見よう! めっちゃ楽しみ」とまるで『団地ともお』を地でいくような暮らしぶりも垣間見える。
さらには「レット・イット・ゴーのサビは、団地ともおのオープニングテーマのイントロに似てると思っているのは私だけ?」というつぶやきも見受けられた。オープニング曲の『団地でDAN!RAN!』(歌:怒髪天 feat.キヨサク)のイントロメロディーから、ヒット中のディズニー映画『アナと雪の女王』の挿入歌『レット・イット・ゴー』のサビ部分を連想するとは斬新だ。しかし、そのつもりで聴くと似ているようでもある。
ちなみに、『団地ともお』のエンディングテーマは何度か変わっている。最初の『スタートライン!』は前向きな応援ソングでソナーポケットの隠れた名曲と評判だ。第21話からはLIFriends(リフレンズ)の『スーパスマイラー』で、これもノリのよい楽曲とフラッシュモブ的なアニメが楽しかった。4月からは3人組ロックバンド・a flood of circle(ア フラッド オブ サークル)の『アカネ』となっている。これまでとは一風違ったノスタルジックなエンディングシーンとよくマッチしている。
※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)