いつもと違うテイストで進行した『嵐にしやがれ』の企画に動揺を隠せないファンが続出している。ネットでは「面白かった」という感想もあるが、一方で「マジ怖かった」、「号泣した」、「嫌いになった」などのつぶやきも少なくない。中でもリアル感溢れた大野智と相葉雅紀の姿に注目が集まっていた。
5月10日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)では、NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』で意地悪な役を好演した女優のキムラ緑子を迎えた。彼女から“嫌われ役の極意”を教わった嵐が嫌われ役を演じる企画だ。
櫻井翔、相葉雅紀、松本潤、二宮和也が意地悪なプロデューサーとなって、AD役の大野智を順番にいびる。観客の女性ファン100人が誰の演技に“ムカついた”かを判定する。
結果は好感度メーター「3」で松本潤が優勝。97人が彼の演技にムカついたわけで、松本も素直に大喜びというわけにはいかなかった。櫻井翔は残りの3人は「すごいドMかも」と感心していた。
松本は大野智の頬を片手で挟んで辛く当たる渾身の演技を見せており、「手で顔を触られるのは嫌だろうなと思って」と綿密な計算の上でやったことを明かしている。
二宮和也の演技も「17」とかなり好感度を下げた。キムラ緑子も「やることは全部怖かった」と彼の意地悪さに感心したが、「カワイイのが残念」と顔が邪魔をしていると指摘した。
唯一、途中で笑いが起きたのが相葉雅紀だ。彼は弁当の唐揚げをテーブルに置いて、ボールペンを箸にして「食えよ!」と大野に命ずるが、耐え切れなかったのか途中で「俺が食うよ」と自ら食べたり、そのあとを「拭けよ」と言いながらやはり「いいよ、手で拭くよ」と自分で拭くという行為に出た。
どうしても意地悪に徹しきれない彼の姿に、見ていたほかのメンバーもついに笑い出してしまい、緊迫したスタジオの空気がほんの束の間だが和らいだ感じだ。
ひととおり演技が終わると、ぐったり疲れ果てた様子の大野智は「ちょっと言いたいことが…」とカメラを見つめながら「ADさん、頑張ってください」と全ADを励ましている。僅かな時間ながらもADの気持ちがよく分かったのだろう。
ツイッターによる視聴者のつぶやきでは「嵐にしやがれ。ちょっと引きそうになった」という反応から、「嵐にしやがれ泣いた」、「すっごい号泣しちゃった」、「怖すぎて早送りで飛ばしまくってほとんど見てない」、「血吐くかと思った…」とショックを隠せないファンもいた。
もちろん「嵐にしやがれ面白かったー」、「笑った」とバラエティと割り切って楽しんだファンも多いのだが、「私これ駄目だわ。お芝居って分かってても心が痛む。メンバーも無理してるっぽいし…」という感想もある。
メンバー別には松本潤と二宮和也の演技が怖かったという意見が多く、櫻井翔については「久々の吉本荒野、登場」とドラマ『家族ゲーム』を思い出したファンが目立った。
特に集中したのが「大野くん可哀想だった~」、「大野くん、本気で傷ついてそう」というAD役の大野智を心配する声と、「黒い相葉様に、ああぁと何も言えなくなりました」、「相葉ちゃんまじうける。かわいいな」、「相葉ちゃんみたいなのがひとつあるだけでバラエティらしさが出るよね」という相葉雅紀の演技への感想だった。
そうした中でも「嵐もそうだし、大ちゃんもかわいそうでしたー。あれを企画した人もひどい」、「嫌だったから見なかった(笑)」、「昨日の嵐にしやがれ即消去!」といった“耐えられない”と感じたファンがいたことは確かで、今後もテイストが違うものを企画するならば参考にした方が良さそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)