このほどイタリアで行われた世界No.1のピザ職人を決めるコンクールで、なんとオーストラリアからやってきたシェフが優勝した。「本家かつ開催国のイタリアがそんなことでどうする」と波紋を広げているようだ。
イタリアのナポリでこのほど開催された、「Campionato Mondiale Della Pizza(モンディアル・デッラ・ピザ・コンテスト)」。世界35か国から600人以上のピザ職人が集まり、最高のピザを焼いては審査員に提供。その結果、オーストラリア人のジョニー・ディ・フランセスコさんが作ったマルゲリータピザが最高得点をマークして優勝した。「信じられません。私は大好きな仕事をここでしたくてナポリにきただけ。こんな結果を期待して参加したわけではないんです」と謙遜するフランセスコさん。トッピングでごまかせないピザ、単純なだけにもっとも実力勝負となるのがマルゲリータだそうだ。
外国人シェフに「Specialita Traditionale Garantita」のタイトルを持って行かれただけでもショックなイタリアのピザ業界だが、フランセスコさんは豪メルボルンのブランズウィックで「400 Gradi」というレストランを経営しているため、この先最低でも1年、世界No.1と呼ばれるピザを本家では食べられなくなるわけだ。イタリアにとっては屈辱的な状況だが、海外からは「なんと公平な審査なんだ」とコンテストそのものを評価する声が高まっている。
※ 画像はheraldsun.com.auのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)