EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】朝の通勤ですでにグッタリ。現代人に多い「浅い呼吸」も原因と英・専門家。

会社に出勤する前に朝の通勤電車でもうグッタリ。夜更かしや朝食抜きの習慣がそんな不調をもたらしていると信じられてきたが、そこには現代人ならではの症状とも言える、もうひとつの意外な原因が潜んでいたようだ。

仕事上の緊張感が強い人や、コンピューターに長時間触れている人の多くが知らぬうちに抱えている“浅い呼吸”の問題。これが朝の通勤時のグッタリの原因になっている可能性があることを、ヘルシーライフに関する話題を多々提供している『wellbeing.uk.msn.com』が報じた。

どのような交通手段であっても、毎朝健やかで清々しい気分で出勤していると言える人はそうはいるまい。うまく進まないプロジェクト、緊張のプレゼンテーション、前日に上司から叱られた時など足取りが重くなる理由はいくらでもある。混んでいる電車は、出勤というだけで朝からもうグッタリなのだ。

イギリスの著名な栄養コンサルタントであるアリス・マッキントッシュさんは、そんな人々について「朝食抜きが原因」と語るひとり。全粒パンに半熟卵、野菜のスムージーといったバランスが取れた朝食をきちんと食べることが血糖値の穏やかな上昇をもたらし、1日の活力源になることを力説する。ビタミンB群、マグネシウム、カルシウムは神経の昂りを抑え、心を落ち着かせるため、慌ただしくて朝食などとても摂る時間がないというビジネスマンには、ひとつまみのナッツ、栄養強化スナックバーなどを常備しておくことを薦めている。ところが、人々に正しい呼吸法を指導している『Natura Respira UK』という健康推進団体のミリアム・マーセットさんがここに興味深い説を加えた。呼吸のリズムと深さが通勤ストレスに強く関連しているとして、こう語っている。

「電車に遅れが出ている、渋滞に巻き込まれた、仕事に遅刻しそう。こうした時に激しい苛立ちの反応が出てしまう人には呼吸の浅い人が多く、呼吸の質によって通勤時のストレスの度合いが異なることが分かったのです。一定の呼吸リズムを守ることを心がけてみて下さい。胸の中心で傘を開いたり閉じたりするつもりで心拍数4つ分の息を吸い、次の4つ分で吐く、これを意識して繰り返すと副交感神経を活性化させ、心身を健やかに保てます。」

現代人の呼吸はあまりにも浅くなったと言われるようになって久しい。ヨガの世界は、呼吸の大切さを学ぶところからスタートする。ストレスや悩みごとが多いと呼吸が浅くなり、そうなると更にストレスを感じやすくなる上に、ストレス耐性も弱まるというからまさに悪循環である。ちなみに通勤時に耳から入ってくる慌ただしい情報をできるだけカットすることもストレスの軽減につながるとのこと。隣の人のイヤホンから漏れるシャカシャカ音がイライラして仕方ないのであれば、我慢するよりイヤホンで自分の好きな音楽を聴き、目をつぶる。これによりリラックスできるのであれば、マナーを守ってどんどん実践してみるべきだそうだ。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)