お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔といえばバラエティ番組『ロンドンハーツ』の企画“マジックメール”でグラビアアイドルにドッキリを仕掛けられ、デート中に「放送自粛」のテロップが出て話題となった。その村本が同じ『ロンハー』で今度は先輩芸人を格付けしたところ、視聴者からツイッターで「意外に真面目」、「イメージが変わった」などの感想がつぶやかれている。一度はイメージダウンした彼の好感度が上がっているようだ。
4月15日放送の『ロンドンハーツ3時間SP』(テレビ朝日系)のドッキリ企画で、グラビアアイドル・今野杏南から好意を寄せられたウーマン・村本。彼女を口説くシーンになると画面が暗くなり「放送自粛」と表示された。後に村本は、ラジオ番組でその時の状況を「彼女に股間を触らせた」と告白してゲスキャラに拍車をかけている。
そのウーマン村本が29日の『アメトーーク×ロンドンハーツ 合体3時間SP』に登場して、今度は“うぬぼれ注意!芸人リスペクト番付”で先輩芸人たちを格付けして見せた。ところが、彼の格付けが先輩芸人の予想を覆すものだったのだ。
なにしろ、村本大輔はカンニング竹山をいきなり1位に選んだのだ。竹山は格付けされる芸人全員が「10位だろう」と無理やり“10位”の席に座らされていた。もちろん、村本は別室で格付けをしてからスタジオに入ったので、そうしたいきさつは知らない。
村本がカンニング竹山を1位にした理由を「笑いのとり方が泥臭くて、カッコつけてない。後輩にもいじられやすい感じで、僕がいじってスベっても全部引き受けてくれそう」と説明すると、竹山も意外そうにしながら「嬉しいな」と笑顔を見せた。
さらに村本は「ブサイクなのにブサイクキャラで押していない。そうすればもっと売れるはずなのに、あえて人間味だけで勝負しているのがカッコよく感じる。僕の中で“サンボマスター”的な存在。見た目じゃなくて本質で勝負している」とロックバンドを引き合いに出して絶賛した。
MCのロンブー・淳も「理由がしっかりしているよね」と感心すると、格付けされる立場の有吉弘行も「これは、大波乱になるよ」といつもの格付けとは様子が違うことを察知した。
その後も、村本は並み居る先輩芸人を容赦なく格付けしていったが、彼がこだわったひとつが先輩たちの“あいさつ”だ。その点に注目しながら順位と理由を見てみよう。
2位 土田晃之:「ガツガツいかない、若手に自由にボケさせてくれる。『若手でしとめられなかったら最後に俺がいってやるぞ』というスタンス。みんなのオヤジみたい」
3位 山崎弘也:「何よりも笑いを優先する姿勢がカッコいい。しかし、僕がいっぱいボケるぞと気合入れていたが、ザキヤマさんに全部持っていかれてしまったことがある。後輩のワンチャンスさえ奪うのは勘弁して」
4位 後藤輝基(フットボールアワー):「フットボールアワーがM-1で優勝した時に、漫才で後藤さんが緊張して噛んだ。その人が数年後に全国ゴールデンのMCで活躍している。その血の滲むような努力を感じさせないトークが素晴らしいのでリスペクトしている。ただ、楽屋にあいさつに行った時に“先輩面したすかしたあいさつ”がマイナスイメージ」
5位 有吉弘行:「後輩がボケた時に全力で笑って、周りをおもしろい空気にしてくれる。自分がいじった分は責任を持って笑う。毒を吐いた分、ちゃんと回収する。そのやさしさがあるから、どんだけでも毒を吐かれたいし、この先輩にならいじられたいなと思う。でも、番組の後のあいさつに感情がない。収録が終わるや否や、目も合わさずに『早く服を着て帰れよ』と言わんばかり」
6位 博多大吉:「大吉さんは電話番号も聞いてくれて、ご飯に連れて行ってくれるので感謝している。でも、芸人として考えるとツッコミのくせに全部を持っていこうとする。最後においしいところをパクッといこうとして、普通の人のツッコミより意地汚いところがハゲタカのよう」
7位 藤本敏史(FUJIWARA):「僕が『ごくろうさまです』とあいさつすると『なんやそれ』という。『なんやそれ』ってツッコミの中で一番冷たい言葉だと思う。藤本さんは小ボケで自分がおいしくなろうとする。大きなボケをする人からすると、小ボケがじゃまだったりする」
8位 品川祐(品川庄司):「映画監督もしていて、映画に沿った話をしないと怒られそうで怖い人に感じる。文化人みたいなところもあり、いじりにくいオーラがある」
9位 木本武宏(TKO):「兄貴肌で自分の下をつくって従えたがるイメージ。でも(その迫力が)品川さんまでは行ききっていない“品川くずれ”みたいな感じ。後輩と飲みに行くと酔ったノリで『スターになるぞ!』『1億円稼ぐようになるぞ!』と掛け声をかけるのはしんどい。一緒に仕事をした時に『村本くんのこと凄いと思ってるんや』と褒めてきたが、どう思われたいのか? 若いファンを紹介すればいいのか?」
10位 渡部建(アンジャッシュ):「お笑い芸人として、今まで1回もボケたことがないのではと思ってしまう。僕の中ではただのラジオDJだ。おもしろいことを言うでもなくただ曲を流している人。軽快なトークも、ネットで調べた雑学みたいな感じで“雑学イケメンくずれ”というイメージ」
ウーマン村本から格付けされて、直球で理由を明かされた先輩芸人たち、特に下位からは反論も多かった。その内容は省くが、今回、初参加だったTKO・木本は9位となった。彼は順位云々よりも村本の理由とそのしゃべりにキレて、「何をいうてもいいけど、愛という下敷きを敷けよお前、なんか、大事なものを敷いてないで」と指摘した。さらに、「ホンマむかつくわ」とボヤキながら「今は勢いがあるかもしらんけど、この先、ホンマ続かんで」と警告している。
そうした先輩芸人の反感はあったが、ゲスキャラのイメージが強いウーマン・村本にしては、全般に真面目な理由で選んでおり、視聴者にも新鮮に映ったようだ。
ツイッターでは「村本さんの細かい人間観察が面白かった」、「笑いをとりつつも言ってることが的確!」、「村本、本当面白かった。育児のストレスも吹き飛んだ…」と好評なつぶやきが目立つ。
さらに「村本はゲスな人間でもセンスあるね。ムッとした顔をしようとしていた大吉先生もニンマリをこらえきれなかった。木本の品川くずれってのも笑った。観察力あるし直球勝負だし言葉の選択もうまいね。GJだ」、「付けた順位の理由が妙に納得できる。凄く真面目な感じ…。ゲスなイメージだったのでちょっと意外。これきっかけでファンになりそう」、「きょうのロンハーでやたらと村本さんの好感度が上がった」とかなり支持されている。
前回の“マジックメール”の放送後には「やっぱりゲスなやつだ」という感想が少なくなかったが、今回の“芸人リスペクト番付”では一転してかなり好感度を上げたようだ。
※画像は『twitter.com/WRHMURAMOTO』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)