セカオワことSEKAI NO OWARIにとって初めての映画が公開されることが分かった。彼らがテーマとしてきたキーワードをタイトルにつけた映画『TOKYO FANTASY』がこの夏8月15日から全国公開され、楽曲やライブで活躍するセカオワがついにスクリーンデビューを果たす。
映画タイトルとした『TOKYO FANTASY』は、SEKAI NO OWARIが進化する中で辿り着いた“狂気と幻想とリアリティと日本”という自分たちのアイデンティティの源泉と世界へ向けた挑戦への強い意志を言葉にしたものだ。4月9日にリリースしたニューシングル『炎と森のカーニバル』とそのミュージック・ビデオも、“TOKYO FANTASY”のキーワードを軸に生まれたという。
セカオワがこだわり続けるそのテーマを映像化するにあたり、起用されたのはフランス人のラファエル・フリードマン監督だった。彼はフランス映画『Bye Bye Babylone(グッバイ・バビロン)』で知られる一方、プロダクション「パルチザン」に所属してシガー・ロスのPVを手掛けるなど世界を股にかける注目のクリエイターなのだ。
その、ラファエル・フリードマン監督は「話を頂いたとき、とても嬉しく思いました。音楽と映像は世界中の人々の共通言語です。今までもたくさんの国のミュージシャンと仕事をしてきましたが、日本人アーティストは初めてです。SEKAI NO OWARIの音楽を聴いた時に、新しい映像作品が出来る予感がして興奮しました。この興奮は間違いなく、映画を通して観客の人々にも伝わると思っています」と語る。
また、セカオワメンバーも「ラファエルはとてもフレンドリーで接しやすく、かつ僕らへの敬意も感じられて、とても楽しく撮影を進めています。フランス人と一緒に作る作品、楽しみにしていて下さい」(Nakajin)、「英語にはお疲れさまや宜しくお願いしますという言葉がないらしい。いつも『nice』や『glad』や『pleasure』という言葉を使ってラファエルとの撮影が始まるのは、とっても素敵なことでした」(Saori)とコメントしており、リラックスして出演できたようだ。
Fukaseが「ラファエル監督は日本語が喋れないので、英語で演技指導という非常にハードルの高いことに挑戦しています」というように、彼らだけでなく監督にとっても初の試みなのだ。DJ LOVEは「予定されているシーンだけでなく、監督が思いついたアイディアをその場で試していくのがとても面白いです。あと監督が、少しずつ日本語の挨拶を覚えているのがとてもキュートですね」と監督が日本語も話そうと努力する姿を明かす。
制作の東宝・東幸司プロデューサーは「誰もやったことのないことに挑まないと、映画をやる意味がないと思いました。そこで映画でしか起こり得ない化学反応を期待して、あえて彼らの活躍を知らない外国人監督にオファーし、かつドキュメンタリーだけでなく、ファンタジーとリアルを交互に見せる様々な映像で構成していくという難しいチャレンジに挑むことにしました。撮影は進んでいますが、今までに誰も見たことのないエンターテイメント作品が生まれると確信しています。期待してください!」と意気込んでおり、作品の出来に手応えを感じている。
セカオワは『SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2014 ―炎と森のカーニバル―スターランド編』を4月12日・大阪城ホールを皮切りに全国9会場15公演のアリーナツアーを開催。春はライブ、夏には映画で『TOKYO FANTASY』の世界を届けてくれる。
映画『TOKYO FANTASY』は、8月15日(金)より全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)