『笑っていいとも!』の放送終了からまもなく1週間が経とうとするが、今もなお話題が絶えない。そんな『いいとも!』フィナーレの舞台裏が、明石家さんまの口から明らかになった。
4月5日のラジオ番組『MBSヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、明石家さんまが『笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号』の裏側を語った。
さんまによると、当初『いいとも!グランドフィナーレ』の予定はダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナイン、さんまと別々に登場し、それぞれ15分ずつタモリとのトークを行うことになっていた。ところが“さんまとタモリのトークが長引き、出番を待つ他の芸人たちがそこへなだれ込む”展開を期待したスタッフが、さんまを先頭に持ってくるように変更を行う。
そのため『いいとも!グランドフィナーレ』の前日に行われた千原ジュニアのライブにて、さんまは松本人志(ダウンタウン)から「明日(『いいとも!』)よろしくお願いします。(トークが長引いたら)後から僕たちが出て行くと思うので」と声を掛けられたそうだ。だが、さんまは「タモリさんのフィナーレやから俺がそんな長居してもアカン。ファンもダウンタウン、ウンナン、ナイナイとか(とタモリさんとの会話を)見たいやろうから、(俺は)15分やってパッと終わらせて帰るわ」と返答していた。
そして迎えた『いいとも!グランドフィナーレ』当日。人気コーナー「日本一の最低男」を復活させ、さんまとタモリは活き活きとしたトークを繰り広げる。10分くらい話したところで観客の反応に手応えを感じたさんまは、合図が出れば次のゲストにバトンを渡す気持ちでいた。ところがCMが明けるたび「日本一の最低男」の始まりを告げるBGMが流れたため、さんまは舞台を後にするきっかけを失ってしまう。その結果、ダウンタウン、ウンナン、とんねるず、爆笑問題、ナイナイと夢の共演を果たすことになった。
さんまは「あまり深くは知らないけど」と前置きしつつも、共演の最中も冷静に「爆笑問題とダウンタウン(一緒にいて)大丈夫か」と心配していたことを笑いながら話した。“ビニールテープで口を覆われた状態”でも「(どっちかが)何か言うたら(俺が収拾をつけるために)出て行かないと」と構えていたらしい。大いに盛り上がりを見せたところでCM中に突如姿を消したさんまだったが、その時の真相についても「後輩に時間を譲りたいと思ったのと、ここが(自分が絡んで取る笑いの)ピークだと思った」ためだと明かした。
32年の歴史を締めくくるにふさわしいフィナーレを迎えた『笑っていいとも!』だが、その舞台裏には“粋な演出を仕掛けるスタッフ”と“それに応える出演者たち”との阿吽の呼吸があったのだ。そんな『いいとも!』が終了したことについて、「(『いいとも!』が)あった方が芸人さんたちの励みになるし、寂しいですよね」としみじみと語ったさんまであった。
(TechinsightJapan編集部 TORA)