漫画『海月姫』の実写化で、ついにメインキャストが発表された。能年玲奈演じる主人公の月海と奇妙な友情が芽生える女装が趣味の美男子・鯉淵蔵之介役に菅田将暉を起用。蔵之介の腹違いの兄で、女性恐怖症で童貞の鯉淵修役を長谷川博己が演じる。また、3人と関わる個性的なキャラクターに池脇千鶴、太田莉菜、馬場園梓(アジアン)、篠原ともえが抜擢された。
講談社「Kiss」で連載中の人気コミック『海月姫』を実写映画化して2014年冬に全国公開することが決定した。一部週刊誌で能年玲奈がNHK朝ドラ『あまちゃん』ブレークの余波で本作のオファーを保留したという報道が流れたこともあった。“クラゲヲタクで、イラストレーター目指して鹿児島から上京した、メガネに三つ編み、すっぴんの風貌”が特徴の月海を再現する上で能年は適役。まずは彼女の主演が決まってひと安心である。
能年演じる倉下月海(くらしたつきみ)が暮らす男子禁制の共同アパート天水館(あまみずかん)。そこには自らを“尼~ず”と称し「男を必要としない人生」を掲げるヲタ女子が集まっていた。そんな“尼~ず”たちと関わるのが一見、美貌の女性だが実は女装趣味の美男子・鯉淵蔵之介(こいぶちくらのすけ)だ。
一風変わった蔵之介という役に選ばれた菅田将暉(すだまさき)は「何故女装してるのかという部分も含め表面的な美しさやダサさだけではないエンターテイメントとして魅せていきたい。蔵之介の目線から見た月海や尼~ずの輝きを大事にしていきたい」と意欲を見せ、「ちなみに今、ハイヒールを履いて歩く練習をしています。こんな役作りは初めてなので、楽しみです」とコメントしている。
また、真面目で堅物なイケメンエリート。優しく弟思いな蔵之介の腹違いの兄だが、実は女性恐怖症で童貞。やがて純粋な月海に惹かれていくことになる鯉淵修(こいぶちしゅう)を演じるのが演技派俳優の長谷川博己(はせがわひろき)だ。
長谷川は今回の役どころについて「奇想天外 摩訶不思議なこの乙女な世界に、ちょっとしたスパイスとして存在出来たら良いな」と臨んでいる。
主演の能年玲奈はどのように演じたら良いか考え中だと明かすと「私もクラゲを見るのは好きですし、あとウミウシも好きです。そんなところから入っていけたらいいのかな?と思っています。頑張らせていただきます」とコメントしていた。
彼女はさらに続けて原作の魅力などを話す中で、「私が何オタクかといえば、チューチューおたくです。撮影の時も持って行っています。いきなりよく分かんない言葉かと思いますが…私の実家では、タオルケットのことをチューチューと言っていて…」と能年ワールドを炸裂させた。本作の主人公役はやはり彼女を置いて他にはいないだろう。
原作の東村アキコさんは今回のメインキャスト発表を受けて「実写化不可能と思っていたこの漫画が、最高のキャストでまさかの映画化! びっくり&嬉しいです!!」と感激していた。
また「私も息子のごっちゃんも、アシスタントさんたちもみんな能年さんの大ファン! 月海が能年さんに決まったと聞いたときは、みんな、〆切を放り出して近所の赤提灯に乾杯しにいきました!」と明かしており「どうしようもないオタ女子をたくさん集めて尼~ず試写会や、女装男子を集めた試写会をやりたいです!」と夢を膨らませている。
映画『海月姫』は2014年12月全国ロードショー。公式HP(http://www.kuragehi.me)
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)