3月31日で32年間の放送に幕を下ろした、フジテレビ系『笑っていいとも!』。昼間の通常番組に続いて夜はグランドフィナーレを飾る特別番組が生放送され、後半には現レギュラー陣からタモリに向けて感謝の言葉が贈られた。中でも17歳から20年間レギュラーを務めている香取慎吾(SMAP)が、意を決したように発した「なんで終わるんですか」という言葉は衝撃的であった。香取と一緒に番組を盛り上げてきたご当地キャラ・ふなっしーと漫画家の久保ミツロウ氏は、テレビから聞こえる彼の言葉がどの出演者のものよりも心に響いたようだ。
31日午後8時から生放送された、『笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号』。畑違いのバラエティ番組に飛び込んできた人気アイドルの中居正広と香取慎吾は、当時若かったこともあり苦労や失敗の連続だったことだろう。それでもタモリから“怒られたことがない”と語る2人だが、言葉で戒めず黙って見守ることはどれだけの忍耐と寛容さが必要なことか。どんなに辛いことがあっても『笑っていいとも!』の舞台には笑顔で立つこと。そして生放送に遅刻することが、どんなに無責任なことなのか。全てタモリは香取に言葉ではなく身を持って体験させ、自分で答えを出させたのだ。
こうして番組の思い出などを語り感謝の言葉を述べた後、香取は言葉を選びながらこう言い放った。「そもそも、なんで終わるんですか」。その目からは涙があふれていた。
「しんごおおおお しんごおおお」と『久保ミツロウ(kubo_3260) ツイッター』でつぶやく、久保ミツロウ氏。先月の『笑っていいとも!』では3週限定で「しんご×ミツロウの妄想マンガ描いていいとも!」に彼女は登場し、香取と共演していたのだ。「いろんないろんな事情分かった上で、あれ言えるの自分しかいないってとこ、最高だった」と彼のスピーチを称えた後、再び「しんごー」とツイッター上で叫んでいた。
また昨年後半から『笑っていいとも!』の月曜準レギュラーとして香取と共演していたふなっしーは、「しんごさんのスピーチが梨の実にも染みて梨汁ブシャったなっしー」と『ふなっしー(funassyi) ツイッター』で述べている。他の出演者に関するつぶやきは無いので、ふなっしーも香取のスピーチに一番感動し泣いていたようだ。
香取の言葉を和やかに、時々目頭を押さえながら聞いていたタモリ。しかし、どこか成長した息子を前にした父親のように嬉しそうにも見えた。間違いなくタモリはこれからも、香取を遠くから見守っていてくれるはずだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)