芸人出身の監督といえば北野武は別格だが近年、松本人志を筆頭に木村祐一、品川ヒロシ、板尾創路などの吉本芸人が映画監督として、次々とデビュー。そして今回、太田プロ所属の劇団ひとりが原作、脚本、監督、出演の4役を務める『青天の霹靂』が、5月24日に公開される。お笑い芸人が監督する映画について、女優として一人の映画ファンとして美保純がテレビ番組で持論を展開した。
4月9日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で劇団ひとりの映画監督デビューの話題をとりあげたことから、お笑い芸人が映画の監督を務めることについて、MCのふかわりょうが水曜レギュラーの美保純に意見を求めた。
「芸人さんが映画を撮るっていうのは、すごく良いことだと思います」と話す美保の心底には、きっかけはどうであれ“劇場に足を運んで映画を観る人が増えて欲しい”という、熱い願い込められているようだ。確かに知名度がある芸人が撮った映画となると注目が集まり、テレビの情報番組でも多く扱ってもらえる。美保は一人でも多くの人に、大きなスクリーンで映画を鑑賞する素晴らしさを味わって欲しいのだろう。
近年の映画ではその企画よりも、高い興行収入が狙えるキャスティングが重要視されるという。色々なしがらみがあるのは分かるが、「(芸人)仲間を呼ばないで欲しい」と美保は話す。メインではないがちょっとした重要な役柄であっても、たとえ病室で寝ているだけの役であっても「ちゃんとキャスティングして欲しい」と熱く語っていた。
すると話を聞いていたエッセイストの中村うさぎが突然、「松本人志の“大日本人”? びっくりするほど面白くなかったよね。意味分かんないし」と発言し、番組のスタッフからは笑い声がもれた。さらに中村は、「何でこんな面白くない映画作れるんだろって、感心しちゃった」と言葉を続ける。極めつけは番組アシスタントの内藤聡子が“大日本人”を観ていないと話すと、美保からは予告編さえ観たことない―と、目も当てられないコメントが出てきたのだ。何か悪い予感がしたのか「ちょっとよく聞こえませんでした…」と、言葉を速めてこの話題から逃れようとしたふかわであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)