ゲスの極み乙女。と音楽番組で共演したスガシカオがブログで彼らの不思議な魅力について分析している。また、彼らは番組でその独特なバンド名の由来についても語っており、ハマカーンとの意外な関係が明らかとなった。
ゲスの極み乙女。は、えのぴょん(川谷絵音、ボーカル・ギターなど)と休日課長(ベース)の男性2人とちゃんMARI(福重まり、キーボード)とほな・いこか(佐藤穂奈美、ドラムス)の女性2人からなる。
彼らは“ヒップホッププログレバンド”と称しているがロック界の大先輩、スガシカオは3月27日の『スガシカオオフィシャルブログ「コノユビトマレ」』で「おれは変態アバンギャルドプログレPOPバンドって呼んでる…そうゆうとこが魅力」とゲスの極み乙女。に注目しているのだ。
3月28日に放送された『僕らの音楽』にそのゲスの極み乙女。が出演して、彼らがファンだという千原ジュニアとトークした。さらにスガシカオとの迫力あるセッションも実現している。
千原ジュニアが「大変なバンド名つけたな」と心配するその“ゲスの極み乙女。”の由来だが、決してお笑いコンビ・ハマカーンのネタからとったわけではない。“ゲスの極み乙女。”とプリントされたトートバッグを見て「これでいいじゃん」と名付けたそうだ。そのいきさつには「なかなかイバラをつかみましたね」とジュニアも笑った。
えのぴょんは「“ゲスい奴”というように使うが、バンドでは自分の中の黒い部分が渦巻いているものを歌っているのでそれを“ゲス”と考えている」と語る。とはいえ彼も「“ゲスの極み乙女。”って言われただけで『ああ、ムリだな』と思う人もいるだろう」と案じていた。
彼らがバンド名をゲスの極み乙女。として活動を始めたころに、あのハマカーンがブレイクしてネタの「ゲスの極みっ」が流行った。それによってバンド名も「前よりポップになったのは良かった」という。
ハマカーンのネタをバンド名にしたように思われがちだが、そういういきさつなので「決めた時には全然関係ない」と言い切る。しかし、後で調べるとハマカーンはえのぴょんと休日課長の大学の先輩だったことが分かり驚いたそうだ。何か引き合うものがあったのかもしれない。
フジテレビは音楽番組を「生歌と生演奏」にこだわって作りたいと宣言しており、『僕らの音楽』でもアーティスト同士のセッションは見ごたえがある。
この日はスガシカオが自身の楽曲『NOBODY KNOWS』をゲスの極み乙女。と演奏した。えのぴょんがリードボーカルとギターをスガシカオと順番に受け持ち、他のミュージシャンが一切入らずに繰り広げられた5人による生演奏は鬼気迫るものがあった。
スガシカオはゲスの極み乙女。について「みんな凄いテクニカルで、なかなか今どきのロックバンドにはない、16ビートを意識した珍しいバンドだと思う」と評価している。
彼はブログでも「不思議なグルーブと音楽性のバンド」とゲスの極み乙女。の独特な音楽性を分析しており、スガによると最近の若手バンドはJ-POPのどのバンドのどのアルバムに影響されたかが分かるものだが彼らは違うという。
「ゲス乙女は複雑難解で、メンバーの個性も強くて、ジャンルすらよくわからない。おれは変態アバンギャルドプログレPOPバンドって呼んでるけど、そうゆうとこが魅力」とすっかりファンになっていた。
ベースの休日課長(27歳)、キーボードのちゃんMARI(26)、ボーカル・ギターのえのぴょん(25)、ドラムスのほな・いこか(24)という微妙な年齢差も普段はコミカルにふざけあうが、演奏となればいい緊張感を生んでいるようだ。
※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)