EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】「休日はロマンチックな旅先でどんどんエッチして!」少子化対策で旅行代理店が大真面目にキャンペーン。“排卵期間割引”も。(デンマーク)

日本同様に深刻なペースで少子高齢化が進んでいるというデンマークで、このほどある旅行代理店が面白いキャンペーンを発表し、話題になっている。休日のカップル旅行が妊娠、出生数につながり、いずれは国の財政、年金制度を救うと考えたというのだ。

こちらのCM画像は26日、英トーマスクック・グループ傘下のデンマークの大手旅行代理店、『Spies Rejser』がYouTubeに投稿したもののスクリーンショットである。そのタイトルが“Do It For Denmark!”、デンマークのために“ヤッテください!”とあるのだ。幼い子のいない公園。誰も遊ばない遊具に老夫婦が佇んでいるベンチ。急激な右肩下がりとなり、2012年には人口1000人あたりの出生数が10.4人にまで落ち込んだ。いきなりこんなシーンで始まるこのCMは、人々に「超少子高齢化でこの国の財政、年金制度は大変な危機にさらされています。この問題を解決できるのは休日の旅行。皆さん、愛する人と一緒にどんどん旅行を!」と呼びかけている。

『Spies Rejser』社はカップル、夫婦のメイクラブに関する意識を調査した。多くの女性が「ベッドを楽しむ気になれるのは週末」、「この気候が陰鬱。非日常的な場所でのロマンチックな気分が必要」と考えており、週末のセックスで妊娠した人の割合が多かったという。そのため彼らは、もしもこの国の男女がパリのようなロマンチックな都市にどんどん出かけるようになれば、ムードも気分もアップし、妊娠へとつながるのではないかと考えたのだ。その取組みの真剣さが表れているのはココ。「もしも私どもの旅行を利用していただいた後に妊娠が発覚した場合、オムツ3年分と家族旅行をプレゼントしますよ!」とある。また最後の月経開始日や月経周期により、排卵が予想される時に旅行するカップルには“排卵期間割引”も提供するそうだ。

話はやや逸れるが、仕事で東京に数年間暮らした経験のある米国の友人と話すと、必ず「容赦無い転勤制度がある限り、日本の少子高齢化は解決しないだろう」という話題になる。40歳頃までママはどうしても子育てに手がかかる。「自分の実家など手を貸してくれる人の近く、あるいは一か所に安定して長く暮らし、転園や転校などのない生活を送ることができれば、あと1人赤ちゃんが欲しいのに」とこぼす女性は実に多い。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)