エンタがビタミン

writer : tora

【エンタがビタミン♪】内村光良のコントにかける情熱がスゴイ。「全裸に敵うものはない」と体を張る。

“コント番組冬の時代”と称される中、NHKで放送されている内村光良のコント番組が好評だ。4月からはレギュラー放送も決定しているこの番組だが、好調の裏には内村の“コントに対する強いこだわり”があった。

3月18日に放送された『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)は「やってみようSP」と題して、“人生”をテーマとしたこれまでのものとは異なるコントや新たな企画が次々と登場した。内村光良が自ら書き下ろした新作コント「やってみよう」は、番組のレギュラーメンバーが総出演する作品となった。気になるコントの中身は以下の通りである。

白の全身ガウンに身を包んだ俳優(内村)は、楽屋にあったテレビをつけたが、そこでは“刑事モノ”ドラマの予告CMが次々と流されていた。俳優はテレビを消して『全裸刑事』と書かれたドラマの台本を見て、この仕事を受けるべきだったのか自問自答する。そこにスタッフ(“我が家”の坪倉由幸)が現れて、意を決した俳優は「やってみよう」との言葉を発してガウンを脱いで楽屋を後にする(下半身は絶妙なカメラアングルで隠されている)。

このコントを見終わった後のスタジオトークでは、俳優役を演じた内村の体を張った演技に注目が集まった。“しずる”の池田一真は「裸(になる)とかだったら、(普通は)僕ら若手が(やることなのに)」と話し、内村のコントに対する姿勢に改めて驚いた様子であった。すると星野源が「ちょっといいですか」と言って、このコントの舞台裏を明かした。星野はこのコントの収録を見学していたそうだが、その際は“内村が全裸にならない”別バージョンであったという。

星野が見学した際には“新作ドラマの予告”部分の映像が完成していなかったため、内村曰く「(みんなが演じる予告映像部分を)見ているテイで」コントを進行していったそう。しかし“ドラマ予告”の部分を見ると予想以上の仕上がりだったため、内村は急きょ予定を変更することを決心。『侍刑事』などいろいろな案を考え抜いて、内村は「全裸に敵うものはない」との結論に至ったとその真相を笑いながら語った。

ダウンタウンや清水ミチコらと共演した番組『夢で逢えたら』『笑う犬』シリーズなど、内村光良は“コント”に重点を置いて活動を行ってきた。そんな内村は2009年に放送された『史上空前!! 笑いの祭典ザ・ドリームマッチ』(TBS)では、松本人志とコンビを結成した。2人が披露した“刑事コント”は、“UVカット刑事”など数多くの魅力的なキャラクターが登場し大きな笑いを誘った。この日の放送では“刑事ドラマ”を題材に自身で書き下ろしたコントを見せた内村だが、最後まで妥協しない姿勢から改めて“コントにかける思い”の強さを感じることができた。4月から毎週放送になった『LIFE!~人生に捧げるコント~』が、これからどういったコントで楽しませてくれるか大いに期待したい。
(TechinsightJapan編集部 TORA)