キャスターの辛坊治郎氏が、ラジオ番組で先日行われた「やしきたかじんさんをしのぶ会」の詳細を語った。そこでは、たかじんさんにゆかりのある著名人たちによる様々なドラマがあったのだ。
3月8日に放送されたラジオ番組『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』(ニッポン放送)にてキャスターの辛坊治郎氏が、今月3日に大阪で開かれたやしきたかじんさんをしのぶ会「TAKAJIN MEMORIES 2014 あんたのことが ICHIZUに やっぱ好きやねん」の舞台裏について語った。しのぶ会は一般弔問が行われた「昼の部」と、生前のたかじんさんとゆかりのあった各界関係者らが集まる「夜の部」の2部構成であった。
宮根誠司アナや山本浩之アナと共に3人で「夜の部」の司会進行を務めた辛坊氏によると、東京から駆けつけた関係者も多かったという。そのため列席者たちが最終の新幹線に乗れるように、「夜の部」は当初18時30分から20時30分の2時間を予定していたそうだ。しかしたかじんさんへの思いが溢れ、列席者ひとりひとりのコメントが長くなってしまい、当初の予定時間を大幅にオーバーしてしまう。演歌歌手の天童よしみは大トリのコメントを任されていたが、次の日に朝から仕事の予定があり最終の新幹線で東京へと帰らなければならなかった。そこで(新幹線に間に合うよう)先に天童にコメントを求めようかという話が持ち上がったが、天童は「ぜひ(最後のコメントは自分が)やらせていただきたいので、何時になっても待ちます」と言い最後まで残っていたのである。結局、天童はその日急きょ大阪で一泊したという。
また、辛坊氏は「夜の部」で驚きの光景を目にしたことを明かした。それは、テレビ番組『たかじんのそこまで言って委員会』でかつて大激論を交わしていた、コラムニストの勝谷誠彦氏とフェミニスト運動家の田嶋陽子氏が互いに肩を組んでいたというものだ。勝谷氏と田嶋氏は(両者の)スタンスの違いから、『そこまで言って委員会』で互いに意見を譲らず収拾がつかないこともよくあった。そんな“宿敵同士”の2人が、仲睦まじくする様子を見た辛坊氏は「CG(合成)の映像かと思った」とうれしそうに語る。さらに辛坊氏は、しのぶ会で89歳になるたかじんさんのお母さんと初めて対面し「辛坊さん(ヨット事故から)助かって良かったわね~」と優しく声を掛けてもらったことも明かした。
「天童よしみの思い」や「勝谷氏と田嶋氏が肩を組む様子」など、しのぶ会の舞台裏では数々のドラマがあったことがこの日の放送で分かった。そんな「たかじんさんをしのぶ会」での思い出を時折楽しそうに振り返りながらも、辛坊氏は「これで一区切りというにはね…残念ですけどね」とたかじんさんとの別れをまだ受け止められない複雑な胸のうちを吐露していた。
(TechinsightJapan編集部 TORA)