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writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】宮崎駿監督・引退会見の舞台裏を鈴木敏夫氏が明かす。「『かぐや姫~』を観た時、目の色が変わった」

昨年9月、『風立ちぬ』を最後に長編アニメ監督の引退を宣言している宮崎駿監督。しかし、実はすべてのアニメ制作からの引退を考えていた。だが、あることをきっかけに“全面引退”を撤回していたのだ。その理由をスタジオジブリ、新GM(ゼネラルマネジャー)・鈴木敏夫氏が明かした。

9日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)に、スタジオジブリ・GMに就任した鈴木敏夫氏がゲスト出演し、日本を代表するアニメ監督・宮崎駿氏の引退について語った。

当初宮崎監督は、アニメ映画『風立ちぬ』の制作が終了した2013年6月19日に鈴木氏に対し、「(全面)引退の記者会見をしたい」と申し出ていた。しかし、映画も出来たばかりだったため、“宣伝のための引退宣言”と世間に思われたくないとして、9月まで記者会見を待って欲しいと鈴木氏は伝えてた。しかしその3か月の間に、宮崎監督は、同じジブリで制作が行われていた高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の完成間近の状態を観ていた。そして、引退会見の前に突然「おれは、全面引退とは言ってない」と鈴木氏へ言い寄り、記者会見の場で“全面引退”から、“長編アニメから引退”へと変更していたのだ。

鈴木氏は、「宮崎監督が、完成した『かぐや姫~』を観た時、目の色が変わった」と明かす。そして、引退宣言後、いまは三鷹の森ジブリ美術館の企画展示で忙しい宮崎監督だが、今後も3分間くらいのアニメは作るだろうと予測した。

以前から宮崎監督は、高畑監督へ特別な想いがあるようで、過去にも何度も合作の打診をしていた。『となりのトトロ』の制作を始める際にも、高畑氏へ監督の依頼をしている。しかし、高畑氏は「はぁ」と答えたのみで断っていたのだ。のちに高畑氏は、原作・作画などを宮崎氏がやることで、「やりにくいから」とその理由を鈴木氏に明かしていた。

現在でもこの2人の合作を望むファンは多く、鈴木氏は、「宮崎監督も未だに高畑監督との合作を願っている」という。「宮崎監督はエンターテイナー。高畑監督はアーティスト」だと評する鈴木氏が今後この巨匠2人の間をどう取り持つのか、世界中の人々が注目している。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)