ミュージシャンの桑田佳祐が来日したロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズの思い出を語った。小学校の頃から洋楽を聴いていた彼は「ストーンズよりもビートルズが好きだった」が、あるきっかけでストーンズが好きになったと明かす。小学生だった桑田佳祐がおよそ50年を経て今や日本を代表するロックミュージシャンになったが、そのストーンズも現役でジャパンツアーを行ったことを思うと感慨深い。
8年ぶりの来日公演を行ったイギリスのロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) について桑田佳祐がラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM)で語った。
現在、58歳となる桑田佳祐は、まだ小学生だった頃から中学生の姉の影響でビートルズを中心に洋楽も聴いていた。姉のクラスではビートルズ派とストーンズ派がいたが、桑田佳祐は子どもながらに「ビートルズは“ミッシェル”のようなメロディアスな楽曲もあるが、ストーンズは“サティスファクション”みたいに単調でつまらない。それにビートルズは4人が人気者だが、ストーンズはミック・ジャガーしか目立たない」と思ったという。
だが、そんなある日ストーンズの『一人ぼっちの世界』(Get Off of My Cloud)を耳にする。「あの曲を聴いて凄いと思い、しばらくビートルズからストーンズに乗り換えたことがあったね」と桑田は明かしている。
姉のえり子さんは残念ながら56歳で他界されたが、彼女が熱心なビートルズファンで桑田佳祐が大きな影響を受けたことは有名な話だ。しかし、その彼も『一人ぼっちの世界』によって一時的にストーンズファンとなったというのはおもしろい。
一般的に“ザ・ローリング・ストーンズ”については「A rolling stone gathers no moss」(転がる石に苔むさず)のことわざが引き合いに出されることが多い。だが、桑田佳祐は「ローリング・ストーンズってキンタマのことらしいよ」という。stonesはスラングで「睾丸」を意味するのでその説も無視できないが、そもそも、ザ・ローリング・ストーンズをバンド名にした当時は意味はそれほど重要でなかったようだ。初期メンバーで名ギタリストとして知られるブライアン・ジョーンズが、マディ・ウォーターズのレコードを見て、収録曲の「ローリン・ストーン」からとったと言われる。
桑田佳祐の心を揺さぶった楽曲『一人ぼっちの世界』(Get Off of My Cloud)は1965年のシングル曲だ。2006年にストーンズが米国のテキサスで行ったライブでも演奏している。現在70歳のミック・ジャガーは当時63歳。軽快に飛び跳ねて歌い踊る姿に感動するが、つい先日も東京ドームで彼らがライブを行ったのだから驚きだ。
※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)