バラエティ番組『笑っていいとも!』のレギュラーになったお笑いコンビ・とんねるずの木梨憲武がハワイから生中継でサプライズ出演してネット上で話題となっている。「面白かった」、「ウケた」という反響がある一方で、「無駄な金を掛けて何故ハワイなのか?」といった経費面での指摘もあった。また、本来はスタジオアルタで行われるはずの企画“わらしべプレゼント”のオーディションを受けていた視聴者が参加権を失い紹介だけされたことへの批判が目立つ。
3月7日放送のフジテレビ『笑っていいとも!』で突然、ハワイと中継がつながって生出演した木梨憲武が金曜日の企画“芸能人パワーで奇跡を起こせ わらしべプレゼント”をハワイで行うと言い出した。この企画はわらしべ長者のように視聴者と物々交換を続けることで1か月後に何になっているかを検証するものだ。前回第1回目は劇団ひとりのデジタルカメラからスタートして、視聴者が持参したレアな“石原裕次郎のレコードセット”に交換された。
今回は木梨憲武がハワイにその石原裕次郎のレコードを持って渡り、現地でサーフボードと交換。次に茶道具で高価な“南山の茶碗”に交換して最後に100万円相当の価値だといわれる貴重な1940年代の“リーバイスのフィギュア”と交換した。
スタジオからは従来どおりテレフォンショッキングが放送されゲストに阿部寛が出演したが、その際にも木梨との中継が入り「阿部ちゃん、申し訳ない…」と物々交換を進める一幕もあった。
木梨がハワイで“わらしべ長者”の企画を進行したことで、スタジオアルタでは本来出演するはずだった朝からオーディションに並んで合格した男性2人が登場。物々交換の権利は失ったが持参した“アントニオ猪木の直筆サイン入りIGFパンフレット”と“松井秀喜ワールドシリーズの記念切手”を紹介した。
木梨憲武はレギュラーとなってから毎回、様々なサプライズ登場をして話題となってきたが、今回もツイッターで「いいとものわらしべ長者面白い、ハワイで頑張ってる木梨さん」、「いいともで木梨でててめっさ笑った」と好評なつぶやきは多かった。
だが、一方で「木梨さん、嫌いじゃないけど、いいともに要るのか。なんか会場も笑いが少ない気がする」、「いいとも最後に来てお金掛けすぎ! なんで木梨がハワイまで行くのか理解不能」、「ハワイ行く必要性無かったんじゃないのか、テレフォンショッキングも邪魔してたし」といった批判的な意見も少なくない。
特に今回は「石原裕次郎のレコードと交換させるためにアルタまで来るように告知しておいて…並んだ人たちには交換権も無く、しかも無駄な金を掛けて何故ハワイなのか? 視聴者を馬鹿にしたような内容で見ていて腹立たしくなった!」、「わらしべ交換、アルタ前の募集したままでハワイに持って行ったの? それはヒドイな。ハワイでやるなら募集は打ちきるべきでしょ? こういうやり方が嫌い」、「いいとものわらしべ長者企画、スタジオに来た人可哀想だなあ」と“わらしべ長者”企画の運用への批判が目立つ。
木梨憲武がサプライズ登場するのが目玉となったことでハワイ中継となったのだろうが、その影響でわざわざ足を運んだ一般の参加者をないがしろにしたのはまずかったようだ。3月末で放送を終える『笑っていいとも!』だがここに来て迷走している感もある。最後は気持ちよく終えてもらいたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)