『笑っていいとも!』に出演した海外ゲストは32年間で330人を超える。ダスティン・ホフマンにはじまり、マイケル・J・フォックスやロバート・デ・ニーロなど数々の大物俳優もスタジオアルタを訪れた。シンディ・ローパーやレディー・ガガなど世界の歌姫もやって来た中で、レギュラーの渡辺直美がビヨンセを前にものまねを披露する夢のような瞬間もあった。今回は、『いいとも!』に出演した歴代海外ゲストを番組で公開されたものに従って整理してみた。あなたは何人見たことがあるだろうか?
1982年(昭和57年)10月4日からスタートした『笑っていいとも!』が、2014年(平成26年)3月31日で最終回を迎えた。およそ32年の歴史で同番組に出演した海外ゲストを振り返ると、その豪華さに『いいとも!』の存在の大きさを改めて思う。
3月23日の『笑っていいとも!増刊号』では「これまで出演した海外ゲストは300人以上です」と公開した歴代海外ゲストの名前を追いながら、タモリと月曜レギュラー陣から印象に残るエピソードが語られた。
タモリは最初の海外ゲスト、ダスティン・ホフマンがやって来た時をよく覚えているという。アルタの前にワゴン車が先導する形で黒塗りの車が3台ほど乗り付けたそうだ。タモリは「黒塗りに報道陣が殺到すると、彼はワゴン車の助手席から降りてきたんだよ」と鮮明に思い出して笑う。
また、香取慎吾が『いいとも!』に出始めの頃、超大物のロバート・デ・ニーロがエンディングゲストだった。リハーサルで香取がスタジオに入ると、観客席に普通にロバート・デ・ニーロが座っている。「うわっ! ロバート・デ・ニーロだ」と緊張する香取が目にしたのは、これまた普段どおりに新聞を読んでいるタモリの姿だった。大物を前にしても自然体のタモリに感心した。
本番が始まると、その日は番組が押してエンディングの時間がほとんどなかった。タモリが「エンディングゲストはロバート・デ・ニーロさんです!」と紹介して彼と通訳が階段を下りてくると時間となり、「明日も見てくれるかな?」「いいとも~!」で締めてしまった。それを見て香取慎吾は『いいとも!』の凄さを実感したのだ。
今では世界の歌姫となったリアーナが、まだ大ブレイクする前にゲストとなったことがある。香取慎吾の楽屋に彼女がやって来て「どーも、リアーナです。CDお願いします」とカタコトで“慎吾へ”とサインが入ったCDを手渡してくれた。『いいとも!』ではそんな経験もすることがある。
歌姫といえばビヨンセがゲストだった時に、彼女のものまねが十八番で“和製ビヨンセ”と呼ばれる渡辺直美が共演した。ビヨンセはものまねを見ながら英語で「1ミリも似てないわ」と顔をしかめたそうだ。しかし、当の渡辺はそのときのことを『あなたの踊りを見て私のことが好きなんだと分かった』と好意的な感想を言われたと思い込んでいた。
ところが、その後ファッション関係者からの情報で、ビヨンセが『あのコは元気にしてる? また会いたいわ』と渡辺直美のことを気にしていたというから分からない。
また、渡辺直美はウィル・スミスともダンスを踊って共演しており、ずいぶん気に入られていた。するとウィル・スミスが再び『いいとも!』に出演した時に彼女を見て、「あっ、ビヨンセだよね! 元気だった?」と覚えていたのだ。
『いいとも!増刊号』でのトークでそんなエピソードを聞いたレギュラー陣は、「ビヨンセとウィル・スミスから覚えられているって凄い!」と渡辺直美のことを見直した。
ちなみに、これまで『いいとも!』に一番多く出演した海外ゲストはジャッキー・チェンだ。彼は11回出演しており、タモリも「ジャッキーは日本に来たら、まず『いいとも!』に来てくれるんだ」と証言している。
音楽通のタモリとしてはハービー・ハンコック、ジョン・ヘンドリックス、ソニー・ロリンズといったジャズの巨匠たちや、セルジオ・メンデスやラリー・ハーロウといったラテン系音楽の巨匠との共演はことさら嬉しかっただろう。特にジャズボーカリストのサリナ・ジョーンズとは仲が良く、タモリのラジオ番組で意気投合して親交が始まったという。
番組で公開された『いいとも!』に出演した歴代海外ゲストの情報を基に整理すると次のようになる。(※の名前は該当者が特定てきず、番組で表記されたまま掲載している)
■1980年代
ダスティン・ホフマン
ボンドガール
ニカウ・ゴフォマ(ブッシュマン)
ジャッキー・チェン
ロジャー・ムーア、モード・アダムス
ソーニャ・マーチン、イフタク・カツール
アンソニー・パーキンス
ジェニファー・ビールス
サード・ワールド
ロジャー・テイラー
リチャード・カーペンター
ヘンリー・トーマス
ショーン・コネリー
シャカタク
クリス・エバート
リチャード・キール
リッチー・コール
シンシア・ローズ
ABC
ジェイミー・リー・カーティス
ロック・ステディ・クルー
シーナ・イーストン
ジャネット・リン
ハリソン・フォード
ルーカス・ハース
メル・ギブソン
シガニー・ウィーバー
アーノルド・シュワルツェネッガー
■1990年代
シンディ・ローパー
マイケル・J・フォックス
ジョー・モンタナ
アイルトン・セナ
ロバート・デ・ニーロ
ロビン・ウィリアムズ
スパイス・ガールズ
タイガー・ウッズ
マイケル・ダグラス
ジェームス・ブラウン
デニス・ロッドマン
クリスチャン・ラッセン
ブリトニー・スピアーズ
ヒュー・グラント
ジョシュ・ハートネット
メガデス
ジェーン・バーキン
■2000年代
ジョン・テイラー
シャルロット・チャーチ
ティム・バートン
マイケル・クラーク・ダンカン
ジェイミー・フォックス
フランツ・ハラーレイ
ジョナサン・リップニッキー
フレディ・プリンツJr.
ジェイソン・プリーストリー
マイケル・イルビーノ
ジョー・ディートル
ロジャー・クリスチャン
ヴァネッサ・アモロッシ
ジム・カヴィーゼル
スキップ・パンクス※
スタン・ハンセン
アレステッド・ディヴェロップメント
ノーマン・リーダス
ナオミ・キャンベル
フランチェスカ・ブラウン
アンディ・ラウ
シャーロット・ブリテン
スウィング・アウト・シスター
モニカ・ベルッチ
フェイ・ウォン
マイク・ベルナルド
gloss
ジャイアント・シルバ
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
ケリー・チャン
クリストフ・ガンズ
ヴァンサン・カッセル
NYハーレムゴスペル
エンリケ・イグレシアス
ヨン・スンゴン※
イライジャ・ウッド
リブ・タイラー
ビル・ゲイツ
ハウィー・D
チェン・ミン
チャウ・シンチー
ヴィッキー・チャオ
ウィル・スミス
シリル・コピーニ
リッチー・コッツェン
ハービー・ハンコック
ガエル・ガルシア・ベルナル
アルフォンソ・キュアロン
キム・ユンジン
イーサン・ホーク
ヴァネッサ・カールトン
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ウー・ルーチン
ダイアナ・キング
レイ・セフォー
ジョン・オーツ
シンファ(神話)
ジョニー・ローラー
ナオミ・ワッツ
リュディヴィーヌ・サニエ
ボブ・サップ
シン・ミナ
マルタン・フォンテーヌ
カレン・モク
スー・チー
マリオ・スペーヒー
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
レオノール・ワトリング
アラン・カミング
ケリー・フー
カルロス・ジーン
ピート・ジョーンズ
ステイシー・オリコ
ジャネット・ケイ
デヴィッド・エリス
マーク・コールマン
ザ・チーキー・ガールズ
ノディーシャ
エディソン・チャン
アンドリューW.K.
エルヴィス・コステロ
ラシダ・ブラニク
ブライオニー
チョ・ヒョンジュ
ジャン・レノ
スウィートボックス
ツィギー
アミエル(AMIEL)
ハーレム・ゴスペルシンガーズ
ウェイン・ワンダー
ボーイズ II メン
ボンド※
ジーン・シモンズ
アントニオ・バンデラス
デボラ・ターナー
トニー・ジャー
リサ・ローブ
レイナ※
ハンソン
サラ・ジェシカ・パーカー
クォン・サンウ
ビッグ・ショーン
ジョン・シナ
トリー・ウィルソン
ヘイリー
イ・ジョンヒョン
ラクエル・カストロ
WILD
ハリス※
モーガン・フリーマン
ヒラリー・スワンク
アダーサ
マイケル・ホイ
IL DIVO
TOXIC Audio
ミッキー・ローク
デヴォン青木
ブリタニー・マーフィ
リアーナ
ブロック・レスナー
Bananarama
ERIC
O-ZONE
ケニー・G
ラウル・ミドン
Rain(ピ)
ウィリアム・モーズリー
アナ・ポップルウェル
スキャンダー・ケインズ
ジョージ・ヘンリー
ジェイミー・カラム
SE7EN
ダニエル・パウター
チェ・ジウ
チョ・ハンソン
ネイト・ジェームス
テリーギリアム
クレイグ・デイヴィッド
フアネス
ジェイソン・ステイサム
フーバスタンク
チャ・テヒョン
マイケル・ブーブレ
コール・マーカス
ライアテア
パトリツィオ・ヴァンネ
セルジオ・メンデス
シザー・シスターズ
ジャネット・ジャクソン
ジェイムス・モリソン
ファーギー
チョン・ウソン
クリスタル・マイヤーズ
デルタ・グッドレム
ノエル・ギャラガー
ヤマンドゥ・コスタ
JET
マット・ルーカス
デヴィッド・ウォリアムズ
ミシェル・ゴンドリー
ミーシャ・ウィリアムス
アーロン・ユー
ハルク・ホーガン
ヴィルジニー・デデュー
カルロス・リラ
ホベルト・メネスカル
アレクサンダー・ウィズ
ビリー・ブランクス
ローワン・アトキンソン
ジェイ・チェウ
ダコタ・ブルー・リチャーズ
クリス・ワイツ
ジャック・ブラック
ルーシー・リュー
ジェラルド・バトラー
サリナ・ジョーンズ
ソランジュ
ビヨンセ
マーティ・フリードマン
ロバート・ボールドウィン
エリック・マーティン
ベリーダンス・スーパースターズ
ジェイソン・チャンピオン
アクロ・デュエット
ロザリオ・ドーソン
ガブリエレ・ムッチーノ
リリー・アレン
ヒュー・ジャックマン
パリス・ヒルトン
マリエ・ディグビー
オマー・エドワーズ
フロー・ライダー
ジョシュ・ハートネット
レディー・ガガ
エリオット・ヤミン
BIGBANG
リチャード・ギア
アロハ・フロム・ヘル
ケリー・ヒルソン
スティーブ・アップルトン
ショーン・キングストン
スティーヴィー・ホアン
バックストリート・ボーイズ
ライオネル・リッチー
ウズィアー・ノウルソフ※
クエンティン・タランティーノ
ジョン・キューザック
アマンダ・ピート
ローランド・エメリッヒ
パク・ヨンハ
VOJA※
ハーレイ・ジョエル・オスメント
■2010年代
A.J.マクリーン
テイラー・スウィフト
ジェイソン・デルーロ
エリック・ワイナイナ
アリスター・オーフレイム
ユニサイクルディオ※
アヴリル・ラヴィーン
FTISLAND
リン・チーリン
エリック・アイドル
T-ARA
RAINBOW
ナディア・コマネチ
ジョー・バターン
KARA
ANIMETAL USA
2NE1
The Jacksons
ウィル・アイ・アム
デヴィッド・フィンチャー
ルーニー・マーラ
イ・ミンホ
ショーン・ポール
アマンダ・ルーカス
ダース・ベイダー
ミシェル・アザナヴィシウス
アレクサンドラ・スタン
ピクシー・ロット
Far East Movement
ゴディエ
シェネル
リリー・コリンズ
ジェレミー・レナー
アダム・ランバート
V.J(BIGBANG)
ミラ・ジョヴォビッチ
リー・スクラッチ・ペリー
カーリー・レイ・ジェプセン
ザ・チーフタンズ
ボカピープル
ジェジュン
BILLY
リッキー・リー
シルク・エロワーズ
オリアンティ・パナガリス
グレゴリー・サリバン
ジョン・ヘンドリックス
マリオン・コティヤール
トム・クルーズ
オースティン・マホーン
バズ・ラーマン
ガブリエル・アプリン
2CELLOS
ロビン・シック
少女時代
クロエ・グレース・モレッツ
ヒントン・バトル
ラリー・ハーロウ
アリアナ・グランデ
オリー・マーズ
ヒョンビン
イ・スンギ
トレーシー・アンダーソン
ニッキー※
スティーヴィー・ホアン
エディ・パルミエリ
ティニーシャ・ケリー
超新星
ソニー・ロリンズ
アリスター・オーフレイム
サリナ・ジョーンズ
トラン・アン・ユン
2PM
ユリ・ゲラー
ソン・スンホン
エリック・アイドル
キム・テヒ
Love from Paris エトワールダンサー
チャン・グンソク
ケイティ・ペリー
ZEED
順番は番組で公開されたとおりだが、調べたところ「超新星」の出演が2011年8月で「ソニー・ロリンズ」が2010年10月というように必ずしも時系列ではない。また「サリナ・ジョーンズ」が2009年4月と2010年12月に出演して2回名前が出ており、「ミラ・ジョヴォビッチ」も2回となっている。
この情報に加えて、ジャスティン・ビーバーは2012年7月10日。5人時代の東方神起は2008年1月29日、2人となった東方神起は2011年09月27日のテレフォンショッキングに登場している。
※画像は『ビヨンセ beyonce Instagram』、『ブリトニー・スピアーズ britneyspears Instagram』、『リアーナ badgalriril Instagram』、『ミラ・ジョヴォヴィッチ millajovovich Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)