お笑いコンビ・バナナマンの設楽統が『笑っていいとも!』での“遅刻レギュラー”について、タモリから「本当は間に合うはずだ」とダメ出しされた。この日は設楽にとって最後のレギュラー出演だったが、タモリからの思わぬ指摘に「すみません。“来週から”とは言えない」と彼も煮えきらない反応を見せていた。
『笑っていいとも!』で2012年4月から金曜レギュラー、昨年の7月から火曜レギュラーに移動したバナナマン。メンバーの設楽統は同じフジテレビの情報番組『ノンストップ!』との掛け持ちでこなしてきた。彼が『いいとも!』の途中から出演するまで相方の日村勇紀が1人で出演する方法をとっていたのだ。
3月25日の『笑っていいとも!』では“火曜レギュラーも最後にテレフォンショッキング”と題して、タモリがレギュラー1人ずつとテレフォンショッキングのセットで対談した。
「バナナマンの設楽統くんでーす」とタモリから呼び込まれた彼は「バナナマンとしては出たことがあるけど、1人は初めてです」と少し緊張しているようだ。
設楽の方から「僕は“遅刻レギュラー”としてやらせていただきましたので」とその話題に触れたが、「何でお前は遅刻するんだ?」といまだに言われることを明かしている。すると、タモリも「珍しいよね、遅刻して当然のレギュラーというのも。他の番組を含めても初めてなんじゃない?」と改めて感心していた。
設楽は“遅刻レギュラー”となる理由について次のように説明する。『ノンストップ!』の放送を正確には11時23分45秒に終えると、フジテレビのあるお台場から『いいとも!』が出した車でスタジオアルタまで移動する。普段は放送後に反省会があるが、火曜日だけはそれもせずにアルタへ向かう。
そんな事情は世間ではあまり知られていないので、『ノンストップ!』が放送されておらずに『いいとも!』が放送されているエリアからすると「あいつは何で、いつも遅刻するんだ?」と今でも思われているようなのだ。
ところが、彼の説明を聞いたタモリが「30分で来られないか?」と疑いだした。設楽は「道の混み具合にもよるし、急ぎ過ぎて危ない目にあうといけないので、法定速度を守ればそれぐらいかかります」と主張する。
「何か、途中でやってないか?」とタモリは納得しない。「やってないですよ! 途中でそばでも食って来てると思ってるんですか?」と設楽も苦笑するが、タモリは「30分で間に合うだろう!」と言い張る。設楽もそれには参ってしまい「エヘヘ…、最後の最後に、そう言われましても…。これが限界なんですよ」と困り果てた。
すると、タモリが「前に、もの凄いムチャなスケージュルがあって…」と体験を語り始めた。
その時、タモリはNHKからTBSまでを10数分で移動しなければならず、バイク2台のうち1台の後部座席に乗ってTBSに向かったという。「もう1台は、何かあったら犠牲になって突っ込んで倒れる役目」だとタモリが明かすと設楽も驚いた。
結局、バイクのおかげで移動は間に合ったのだ。「だから、その覚悟がないんだよねっ!」とタモリから言われて、設楽は「すみません…でも、“来週から”って言えない」と悔しそうに返すしかなかった。
タモリは32年間、スタジオアルタまで自家用車を運転して来たが遅刻したことはないそうだ。先日『いいとも!』に出演した木村拓哉が、「どんな道を通っているのか気になる」と質問したが、タモリは「それは教えられないな」と笑っていた。東京の道にも詳しいタモリだけに、設楽統が30分でアルタに来られるはずだと本当に思ったのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)