海外でのスタディプログラムに参加するため、イタリアに留学中であったアメリカの優秀な男子大学生が行方不明となっていた事件。しかしその後、ローマ市内のトンネルで轢死体となって発見された若者について、その大学生であることが確認された。その身にいったい何が起きていたのか、関係者の間に衝撃が走っている。
このほどイタリア・ローマの鉄道のトンネル内で、21歳のアメリカ人男性が電車にひかれた何ともむごたらしい姿で発見された。男性は米ニューハンプシャー州出身のジョン・ダーキンさん。全米トップレベルの学力を誇るメイン州のベイツ大学(Bates College)で経済学を専攻する3年生で、フットボール部のラインバッカーというエリート学生。コネチカット州のトリニティ・カレッジが提供しているイタリアでのスタディプログラムに、5人の学生とともに参加していた。
しかし20日の午前2時半ごろ、ローマの学生に人気のカンポ・デ・フィオーリ地区にある「Sloppy Sam’s」というパブで目撃されたのを最後に、ダーキンさんの行方が分からなくなっていた。そしてその数時間後、バチカン市国にも近い大きな公園の下を走る鉄道のトンネル内で、1人の若い男性が轢死体となって発見された。すれ違った列車に乗っていた客が目撃して係員に知らせたもので、クレジットカードや携帯電話などが見つからないこともあり警察は発表にしばらく時間を要したが、今回の留学を斡旋した関係者に「遺体の特徴からダーキンさんと断定」との情報が入ったという。
遠いイタリアでこのような無念の死を遂げたダーキンさん。深い悲しみから家族はひどく打ちひしがれており、ベイツ大学の学長やフットボール部のコーチらが、強い憤りと喪失感を込め哀悼の意を述べている。志も高く明るい未来に満ちた学生であっただけに、ダーキンさんがローマで何らかの事件に巻き込まれた可能性はかなり高い。
※ 画像はbates.eduが報じたニュースのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)