SNSや画像・動画投稿サイトは思わぬところで役に立つもの。昨年、YouTubeに投稿された動画がきっかけで26年前に生き別れたままとなっていた双子の姉妹が感動の再会を果たし、今の時代だからこそ起こり得た奇跡だとして話題を呼んでいる。

こちらの画像は『ABC News』が伝えた記事のスクリーンショットである。生まれてすぐに離れ離れとなった双子の姉妹がいる、ということすら知らされていなかったこの女性たち。なんと26年を経て、ひょんなことから再会を果たしたとして大きく報じられている。きっかけはYouTube。片方の女性の友人が、そこにあまりにもよく似た女性を発見したことにあった。

フランス国籍でロンドン在住、デザイナーの勉強をしているアネイさんは、このほど友人の男性から「見てみろよ！　YouTubeの動画に君にソックリな女の子が映っているぞ」と言われ、その動画をのぞいて仰天してしまった。そこには年齢も背格好も同じ、双子かと思うほど自分に瓜二つの女性が映っており、これはただ事ではないと感じたアネイさんは、意を決してFacebookを通じてサマンサさんにアプローチすることにした。

“私の名はアネイよ。ロンドンに住んでいるの。2か月ほど前に友人があなたのことをYouTubeで発見して、あなたと私の顔があまりにもソックリだと教えてくれたの。彼はあなたが1987年11月19日生まれだと調べてくれたわ。実は私も同じ日に韓国の釜山で生まれたの。養子となって1988年からフランスに暮らすようになったけれど、あなたも同じような境遇かしら。ショックを与えてしまってごめんなさい。でもどうか怖がらないで私のFacebookをチェックしてみてね。”

しかしサマンサさんも、最初はこれに気付かなかった。Twitterで知らないユーザーから「アネイさんという女性からあなたに大切なメッセージがあるみたい。Facebookをもう一度確認してみて」と促されて初めて気づいたというから、アネイさん同様こちらも周囲に助けられた形だ。サマンサさんもアネイさんの写真や個人的な情報を見てビックリし、“あなたのメッセージで私の人生は一変してしまったわ。あなたに会う冒険の旅に出たい気分よ”などと興奮気味に返事したという。

続いてSkypeで連絡を取り合うようになった姉妹は、昨年5月についに感動の再会を果たした。現在2人は「生まれてすぐの別離、YouTubeでの奇跡の発見、SNSでのコンタクト、そして感動の再会。私たちの身に起きたこれまでの感動を映画化してみたいの。スポンサーがつかないかしら」として、あるサイトから資金援助を呼びかけている。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）