ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)が児童養護施設の団体などからの抗議を受けて、同局が内容の改善を検討しているとの報道がされた。どのように変更されるのか注目が集まる中、お笑い芸人の爆笑問題・太田光は、ドラマの内容について「説明が足りていない」と指摘する。
4日放送の『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、爆笑問題・太田光は、自身も視聴しているドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)について、言及した。
児童養護施設の団体などが抗議しているのは、芦田愛菜演じる養護施設の子供たちが「ポスト」や「ロッカー」などのあだ名で呼ばれることや、子供たちをペットショップの犬に例えるセリフなどである。太田光は、これらを「“表面的な表現”だけを観ての指摘」だと分析する。
ドラマでは、劣悪な環境ながらも、心が美しく逞しく生きる施設の子供が“善”、その他のクラスメイトやPTAはじめ子供を取り巻く環境を“悪”として描いている。このような勧善懲悪のストーリー展開は、ひと昔前の、漫画やドラマと同じ作りであり、抗議を受けるような内容ではないと太田は説明する。しかし、こういった論争が表面的な表現にとどまってしまうのは、ドラマの制作サイドに「分かりやすさ」と「技術」がないと指摘する。ゴールデンタイムのドラマなのだから、大衆を説得させるだけの技術と説明が必要だと力説した。
ちなみに太田は、同ドラマを視聴しての印象として、芦田愛菜の天才的な演技を評価する一方、ストーリーは「物足りなく、古臭い」と明かした。
現在『明日ママ』は抗議を受け、内容の変更を検討しているという。太田のいう“分かりやすさ”が、問題解決の糸口となってくるのだろうか。具体的な変更点は、今のところ公表されることはないだろうから、そういった点にも気をつけて続きを観てみたい。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)