今年8月に81歳を迎える黒柳徹子だが、年齢を感じさせないほど精力的に活動を行っている。そんな黒柳の“元気の秘訣”は、知的好奇心に満ち溢れた日常生活に隠されていた。
1月31日に放送された『はなまるマーケット』のコーナー「NEWはなまるカフェ」のゲストに、黒柳徹子が登場した。ゲストにゆかりのあるものを披露する「はなまるアルバム」で、黒柳はプライベートでも親交のあるタモリの愛猫“パトラちゃん”の写真を公開した。タモリ宅に訪問した時にはいつも玄関でお出迎えしてくれるほど、パトラちゃんは黒柳に懐いているそうだ。
ある日、“立ち上がって背伸びすると体長が1メートルにも上るネコ”の存在をテレビで知った黒柳。その直後にタモリの家に行った際、パトラちゃんに「1メートルも伸びるネコがいるんだって。あなたはどれくらい伸びるんでしょうね」と話しかけた。すると、パトラちゃんは(黒柳曰く)「じゃあちょっとやってみます」という感じで、家の壁に前足をかけるようにして立ち上がったのだ。自分が感心したり疑問に思ったことがあれば、たとえ相手が“ネコ”であっても気持ちを伝える黒柳徹子にMCの薬丸裕英らは驚いていた。
視聴者から「『世界ふしぎ発見!』でどうしてあんなに答えることができるのか?」という、黒柳の正答率の高さに関する質問が紹介された。これに黒柳は「歴史の勉強をするという約束で(パネラーを)引き受けた」とレギュラー出演が決まった経緯を話した上で、スタッフからテーマを聞いて事前に勉強をしてから収録に臨んでいることを明かした。しかし『ふしぎ発見』のスタッフたちはその日の収録で出題される問題のテーマが「マヤ文明」であれば、事前の連絡はあえて「メキシコ」としか伝えない。人一倍探究心の強い黒柳がテーマを絞り込めないよう、対策もバッチリ立てているようだ。
『徹子の部屋』でも、黒柳は毎回ゲストに関する大量の資料を事前に集めた上でトークを行っている。エンディングテーマが流れる中でも、黒柳がゲストに質問を投げかけ続けるのは『徹子の部屋』ではおなじみの光景だ。
ご存じのとおり『徹子の部屋』は、来る4月より番組のスタート時間が正午となる。各局が大量のタレントを投入して視聴率獲得に躍起になるこの時間帯を、テレビ朝日では80代の黒柳がひとりで仕切るのだ。頭も身体も若いタレントなど足元にも及ばないほど「キレる」黒柳だからこそなせる偉業であろう。そのパワーの源は、人並み外れた知的好奇心にあるのではなかろうか。
(TechinsightJapan編集部 TORA)