「面白くないのに、ルックスが良いだけでテレビに出ている芸人コンビ」らを名指しし、不快感をあらわにしたスリムクラブの真栄田賢。この意見に対し数多くのバラエティ番組でMC経験のある東野幸治は、複数のお笑い芸人が顔を揃える番組では“面白くない”芸人も必ず必要なのだと真栄田に説いていた。
2月17日深夜放送の『ギョクセキっ!』(関西テレビ)に出演したスリムクラブの真栄田賢は現在テレビのレギュラー番組は1本であるが、不定期でのバラエティ番組のゲスト出演や地方営業で月平均100万円くらいの収入があると話す。2010年M-1グランプリで準優勝した翌年はとても忙しかったが、今は10日に1回の休みがあり生活は安定しているようだ。
しかし同じ吉本芸人であるパンサーや平成ノブシコブシ、ピースのコンビ名をあげると、真栄田は彼らは全然面白くないのに「ただイケメンなだけで、テレビに出ている」と批判した。確かに前述の3組には、『吉本男前ランキング』でベスト10の常連がメンバーとなっているのだ。
するとMCの東野幸治は「それは(テレビは)世の中の好みだから」と、真栄田にとって面白くない笑いでも視聴者がどう取るかの問題だと話す。だが彼は「テレビには、本当に面白い人に出て欲しいんですよ」と自分の意見を曲げない。
これは持論だけれどと前置きして東野は、お笑いは“面白ければ、いつかは売れる”平等な世界であるとした。しかしガチで面白い芸人ばかりが揃っているテレビ番組は、“息苦しい”と話す。そして「この子ら(パンサー、平成ノブシコブシ、ピース)のことを言っているわけではないが、面白くないのが番組にいると息抜きになる」と続けた。出演者の2割ぐらいは面白くない方が良いというのは、現在のバラエティ番組の主流であるひな壇トークにおいてMC側の意見でもあるのだろうか。
東野と真栄田のやり取りを聞いていた麒麟の川島明が突然、「本当に面白い人しかテレビに出られないなら、内間さん(真栄田の相方)は出られませんよ」と突っ込んできた。内間政成は現在レギュラー番組は無く、テレビ出演は月に数本バラエティ番組にゲストで招かれているだけだ。彼は東野の言う“息抜き”的存在で重宝されることを狙っているようだが、“愛嬌だけの内間(川島談)”では先行きが不安でならない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)