エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】浅田真央選手の嬉し涙に拍手。春風亭小朝やあべ静江らベテラン芸能人も胸打たれる。

ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子フリーで浅田真央選手が見せた渾身の舞に世界中が感動した。芸能界からも彼女の姿に感激したというコメントが続々とブログで伝えられている。中川翔子や北斗晶、新山千春といった人気タレントから、歌手の知念里奈やあべ静江、ミュージシャンの真矢そして落語家の春風亭小朝など世代やジャンルを超えて浅田真央選手に感動をもらったようだ。

前日のSP(ショートプログラム)でまさかの16位と振るわず、失意のどん底かと思われた浅田真央選手がフリーの演技でトリプルアクセルをきめた時、会場中から大きな歓声と拍手が湧いた。ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』にのせて女子では初となる全6種類で計8個という3回転ジャンプに挑戦した浅田真央選手。演技を終えて肩を振るわせながら涙を見せたがその表情は満足そうな笑顔だった。

歌手や女優として活躍するあべ静江は『あべ静江オフィシャルブログ「みずいろの手紙」』で「真央ちゃんの振り絞るようなパワーと嬉し涙に拍手」とその姿に称賛を送っている。フリーを滑る浅田真央選手を見たあべ静江は「今日の彼女は滑り出しの一歩から音楽にピッタリ寄り添っていた」という。歌手の目には選手のコンディションが楽曲にのっているかで分かるようだ。

フリーでは自己最高の142.71点で3位につけた浅田真央選手は合計で198.22点となり、SPの16位から6位へと怒涛の巻き返しを見せた。「得点も素晴らしいけれど…」というあべ静江の「何より彼女の笑顔と涙が込み上げてきた表情を見た瞬間。私の心は鷲掴みにされた」との言葉は、ソチ五輪で浅田真央選手が得たメダル以上のものを表わしているように思える。

また、落語家の春風亭小朝は『春風亭小朝オフィシャルブログ』にてSPを終えた浅田真央選手について昨年、王貞治さんから聞いた言葉を引いて触れている。王さんは「調子がいい時は相手(のピッチャー)と戦ってるんだけど、スランプになる時は自分と戦ってしまってるんだよね」と話されたそうだ。

浅田真央選手がSPでの不振について「自分でも何が起きたかわからない」とコメントしていたが、小朝は「真央さんは自分のなかの声(あるいは自問自答)に負けたのかもしれません」と分析した。

「だからこそ、フリーでの復活の演技はメダルに関係なく僕の胸に響きました」という小朝。『SPで失敗して開き直れたのが良かった』という解説をテレビで耳にして「そんな単純な切り替えで自己ベストは出せないでしょう」と反論。開き直りではなく「最後の最後で浅田真央という自分を、信じきることができたのだ」と主張する。

58歳となる春風亭小朝をして「はるかに年下の真央さんですが、尊敬できる方ですね。本当によいものを見せてもらいました」と浅田真央選手に感謝していた。

その浅田真央選手は、3月26日からさいたまスーパーアリーナで行われる世界選手権に出場するという。今後、彼女がどのようにフィギュアスケートと関わっていくかは分からないが、“ソチ冬季五輪2014での浅田真央”が忘れられることは無いだろう。

※画像は『グレイシー・ゴールド graciegold95 Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)