夕日に染まる増上寺。ピンクと赤の袴姿で白馬に騎乗した女優・深田恭子のなんと凛々しいこと。アラサーには全く見えず、現役女子学生を彷彿とさせた。新しい恋が始まったとあり彼女が放つオーラが一段と輝かしく見えた。
25日、港区・増上寺にて映画『偉大なる、しゅららぼん』ヒット祈願イベントが行われ、キャストの濱田岳、岡田将生、深田恭子の3人が映画の衣装で颯爽と登場した。3人の後ろからは深田演じる通称「グレート清子」の愛馬“マレーボ”も登場した。今にも走り出しそうな“マレーボ”に軽々と飛び乗った深田は、乗馬にも慣れている様子。この映画のために「乗馬に通い、初めての貴重な体験をした」と語った。
煌びやかな安国殿で祈祷が無事終わると、濱田と岡田は緊張した面持ちで会見に臨んだ。普段の2人はふざけあってばかりのようだが、今回は重々しい祈祷に圧倒されていた。岡田の「(祈祷の最中、緊張から)手汗が凄くてズボンがびちゃびちゃになった」と濡れた個所を見せる仕草に会場から笑いが起きる。お札を代表で受け取った濱田は、「既にこれ(お札)の重みに耐えられない。落としたらどうしよう。すげー怖い」と濱田らしい心境を語り、張りつめた空気を和ませた。
そんな緊張した2人とは対照的だったのが深田恭子。深田は落ち着いた様子で丁寧にゆっくりとした口調で「こんなに素敵なヒット祈願をしてもらい、沢山の方に観てもらいたいという自分の思いも強まった」と語った。退場時、新しい恋愛について聞こうと記者が「新しい恋が始まりましたね」と質問をするものの、首を横に振る仕草を見せ、音にかき消された声で語った一言は「今はお仕事が第一優先です」のみであった。
『プリンセス・トヨトミ』など奇想天外なストーリーと軽快な語り口で次々にベストセラーを生み出してきた作家・万城目学が「デビュー作の頃の荒々しさを取り戻したい」と挑んだ意欲作『偉大なる、しゅららぼん』が遂に満を持して映画化。1300年にわたり不思議な力を受け継いできた者たちが、その宿命を背負い、ぶつかりあったとき、世界を滅ぼしかねない大事件が勃発する…。
映画『偉大なる、しゅららぼん』は、3月8日(土)全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)