世界遺産や有名な観光スポットを無数抱え、世界中から観光客が訪れるイギリス。ホテルやツアー会社に長く勤めていると、外国人観光客といっても国民別にちょっとした特色があることにいつしか気づくものなのであろう。「英国政府観光庁」がそのあたりをまとめている。
マナーもよく部屋をきれいに使用し、つまらないクレームを付けない。近年ではそのような理由から、世界各地のホテルにおける日本人利用客の評価は大変高いようだ。しかし他の外国人観光客にはどのような特色があり、どのようなことがタブーとなっているのかそちらも気になるところである。
このほどイギリスの「英国政府観光庁(VisitBritain)」が海外観光客と接する機会の多いホテルやツアー会社に対し、従業員の教育に改めて役立てて欲しいとして、「この国のお客様にはこう対応するとGood。これだけはNG」という興味深い情報を発信した。抜粋で少々お伝えしてみたい。
■フランス人は見知らぬ人と意味もなくニコリとすることを好まない。微笑みかけたり、目を合わせたりしないこと。
■オーストラリア人は何でも笑ってごまかす。
■インド人が話す英語のアクセントを真似たりあざ笑ったりしてはならない。
■インド人は気分屋が多い。基本的に愛想は良いが容易に機嫌を損ねやすい。
■ベルギー人に政治や言語政策の話は禁物。
■ロシア人は世界一のノッポを自負している。天井や高い扉の部屋を用意するように。
■香港の人は歴史を感じさせるものを「幽霊が出る」と嫌い、数字の縁起をかつぐため「四柱式ベッド(四=死)」を嫌う。
■オーストラリア人がイギリス人を「Pom(Pommyとも)」と呼ぶのは親愛の情から。
■ドイツ人とオーストリア人のクレームには迅速に対応せよ。怒らせるとかなり横暴な態度に出てくることがある。
■カナダ人を「アメリカン」と混同してはならない。
ちなみに日本人の客に対しては「ストレートに“ノー”と言うと厳しい印象を与えてしまうので、“こちらの方がよろしいですよ”と代わりになるものを提案するように。彼らは主張をあまりしないため、その心の中にある要求を汲み取ってあげることが大事」とのこと。相変わらず日本人=物静かなやりとりを好む国民、と理解されているようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)