志村けんがやしきたかじんさんとの思い出を語った。豪快さと温かさを併せ持ったたかじんさんは、実はシャイな志村にとって心許せる大切な存在であったようだ。

志村けんが1月17日の深夜に放送されたラジオ番組『志村けんの夜の虫』（TBSラジオ）で1月3日に亡くなった、やしきたかじんさんとの思い出を語った。たかじんさんが進行役を務めたテレビ番組『たかじんnoばぁ～』に志村は2回ゲスト出演を果たしている。収録後に志村はたかじんさんと共に大阪の歓楽街として有名な“北新地”へと遊びに行った。その時に行ったカラオケ店のVIPルームが“ガラス張り”だったようで、周りの客が志村たちの存在にすぐ気付いてしまった。するとたかじんさんは、すぐさま他の客がいるところへ行って、その美声を披露してチップをもらってきたそうだ。そしてたかじんさんに勧められる形で志村もその場で歌を歌い、客からチップをもらったというのだ。結果的に志村とたかじんさんの2人がもらったチップの合計額が15万円に上ったというから驚きだ。

志村は互いにシャイなために、はじめのうちはたかじんさんと上手く話せなかったのだと語った。次第に打ち解けてきたところで、たかじんさんが「『志村けんのだいじょうぶだぁ』が大好きで、その中でも自分が好きなコントだけを編集して持っている」という嬉しい言葉をかけてもらったことがあったという。

たかじんさんとの思い出を語ったところで、志村は「人がいいんだよな」とその人柄の良さを改めて絶賛していた。そんなたかじんさんの訃報を知った日はさすがに志村もかなりショックを受けたようで、夜中にたかじんさんのCDを聴いたとしみじみ語っていた。
（TechinsightJapan編集部　TORA）