エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】乃木坂46・生田絵梨花のピアノ演奏に反響。『TEPPEN』を見たプロピアニストが絶賛。<動画あり>

『芸能界特技王決定戦「TEPPEN 2014」』のピアノ部門で、AKB48の松井咲子が王者に返り咲いた。今回は彼女の他にHKT48・森保まどかと乃木坂46・生田絵梨花も参戦して、アイドルグループ対決が注目された。中でも生田絵梨花の演奏は優勝は逃したもののネットでも話題となり、プロピアニストもツイッターで「上手くてびっくり!」と絶賛している。乃木坂46のメンバーとしては生駒里奈や白石麻衣に比べると知名度もまだまだの彼女だが、これをきっかけに注目されそうだ。

芸能界特技王の頂点を決定する特別番組『TEPPEN 2014』が1月4日に放送された。これまでの『TEPPEN』ではピアノ部門で音大出身のさゆり(かつみ・さゆり)が3度優勝しており、前回は王者だった現役音大生の松井咲子を破っての優勝だった。今回もさゆりはもちろん、脊山麻理子(元日本テレビアナウンサー)の演奏も素晴らしかったが、やはりアイドル3人によるピアノ対決が見どころとなった。

優勝した松井咲子は、槇原敬之の『もう恋なんてしない』で91点を取った。森保まどかは『愛をこめて花束を』(Superfly)を弾いて87点。そして生田絵梨花はJUDY AND MARYの『そばかす』で同じく87点と評価される。

松井は『松井咲子 Google+』で、「三度目ということもあり、時間をいかに上手に使えるか計画的に生活したり、ピアノアレンジもここ本番でミスしたら終わるだろうなという自分にプレッシャーをかけるような攻めの技巧をいれてみた…」と振り返っており、経験を活かした努力も勝因だったようだ。森保や生田との対戦は「刺激を受けたし勉強になりました」という。

森保まどかは幼少時からピアノを8年間習い、2010年に『PIARAピアノコンクール全国大会』ジュニアC部門でアポロ奨励賞を受賞。『第1回ヨーロッパ国際ピアノコンクール・イン・ジャパン』中学生の部で9位入賞という実力を持つ。彼女は放送後に『森保まどか Google+』で、松井咲子の優勝を称えて「あの場で演奏できたことがとても勉強になったし嬉しかった」と感想を述べている。彼女は、生田と同じ16歳で得点も同じ87点だったことに驚いていた。「改めてピアノの楽しさを実感できた」ことや生田とアドレスを交換できて、「得られたものは大きかった」という。しかし「もし次があるなら絶対リベンジしたいです」と宣言しており、やはりピアノでは負けたくないようだ。

そんな森保まどかがライバル心を燃やす生田絵梨花の演奏について、MCの名倉潤(ネプチューン)は「彼女に本当に合った選曲。草原をスキップしているかのようだった」とコメントしていた。厳しいことで知られる審査員の中島啓江さん(オペラ歌手)も「こんな私でも楽しく踊れそうな演奏。楽しかった!」と笑顔で評価したのだ。

進行の加藤綾子アナウンサーはそれらのコメントから生田の演奏を「まさに音楽! 音を楽しむという点では高評価のようです」とまとめたが、ネットでも彼女の演奏が一番楽しくて良かったという感想が少なくない。ファンによるサイトでも「素直なすごくいい演奏だった」、「あの状況で笑顔で弾けるのはやっぱすごい」、「本当に音楽を楽しんでたね」、「素晴らしい表現力。テレビ的には一番映えましたね」と好評だ。

しかも、プロピアニストの高橋多佳子さんは『高橋多佳子(takako1990) ツイッター』で、「今、テレビで乃木坂46の生田絵梨花さんがピアノ弾いていましたが、上手くてびっくり!」とツイートしているのだ。彼女はさらに「良く音楽を感じていますね。クラシック聴いてみたい!」ともつぶやいている。

プロも興味を示す生田絵梨花とは何者なのか。プロフィールによると、ドイツで生まれて5歳から東京で育った彼女は、幼少からピアノを習い、全国大会に出場したこともある。それだけでなく、クラシック・バレエや書道の腕も確からしい。

そんな中で目を引くのが、あのミュージシャンで音楽プロデューサーとして知られる佐久間正英さんと親戚ということだ。彼女が幼い頃から、佐久間さんの手がけた楽曲が家族の話題に上っていたという。彼女のブログを通じてその佐久間正英プロデューサーとの共演が実現するのだが、生田絵梨花がブログで自分の思いを伝えた内容からは、真面目な性格と才能が伝わってくる。(この件については、YouTube動画『乃木坂46「生田絵梨花×佐久間正英-予告編-」』に詳しい)

佐久間正英さんはプログレッシブ・ロックの『四人囃子』やテクノポップの『プラスチックス』といったバンド活動をしながら、プロデューサーとしての手腕を発揮。『BOØWY』や『GLAY』、『くるり』など彼のプロデュースによって成功したミュージシャンは数えきれないほどだ。

そのひとつに『JUDY AND MARY』があった。生田絵梨花が今回、ピアノ演奏する楽曲に『そばかす』を選んだのは、その佐久間プロデューサーへの恩を込めようと考えたからかもしれない。彼は今、がん闘病中でありながら音楽活動を続けているのだ。

2014年3月5日に発売される佐久間正英コンピレーションアルバム『SAKUMA DROPS』に収録される新曲『Last Days』には、ピアノとコーラスで生田絵梨花も参加している。昨年の12月28日にNHK総合で放送された『ハロー・グッバイの日々~音楽プロデューサー佐久間正英の挑戦~』で、そのレコーディング場面が映った。

佐久間さんの影響を受けた元『JUDY AND MARY』のギタリスト・TAKUYAも参加している。彼が生田絵梨花の演奏を聴いて「ピアノうまいね」と声をかけると、隣にいた佐久間さんが「素晴らしいソリッドだね」と賛同するシーンもあった。

ピアノやボーカルでも才能を現す生田絵梨花だが、音楽面だけでなくバラエティでも頭角を見せてきた。乃木坂46では天然キャラで知られており、メンバーから“エリカ様”と呼ばれることもある。また、料理の腕に関してはあのAKB48の柏木由紀をしのぐという噂もあるほどだが、それらは彼女の人気が出ると共に明らかとなるだろう。

(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)