ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)が児童養護施設の団体などから内容改善を求められている問題を受けて、番組スポンサーが契約継続ではあるが第3話からCMの放送を全社見合わせた。この異例の事態について、お笑い芸人の爆笑問題・太田光や伊集院光が口を開いた。
26日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で、爆笑問題・太田光はCMの放送を取りやめたスポンサーの責任について触れた。こういう問題が起きた際、ネットユーザーなどからスポンサー側に対してクレームが行く。そういったクレームが出てから“降ります”というのは「ドラマの内容を理解せずにスポンサーになっていることを証明してしまっている」と非難し、そうした無責任さが信頼を失うのではと疑問を呈した。
また、27日深夜放送の『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)では、伊集院光が「凄い怒る人がいるから、スポンサー降ります」というスポンサーの態度を訝しむ。伊集院は、議論にならない限り肯定派は「かなりシビアなテーマにもかかわらず、スポンサードしてくれてありがとう」という声をあげないのだから、否定派の声だけを取り上げて判断していることに問題があるというのだ。
ちなみに太田、伊集院ともに自ら番組の制作側にいるため、スポンサーサイドに異論を唱えること自体には気が進まないようであった。
いずれにしても、ネットでの意見交換が盛んになればなるほど、否定や非難ばかりが塊となって世論を動かしている昨今。ドラマ制作側だけでなく、スポンサーサイドにも作品の見極めと、声なき世論の声に耳を傾けることが必要なのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)