元モーニング娘。の初代リーダー・中澤裕子が、テレビ番組でモー娘。時代に課してきた『アイドルの掟 三か条』を披露した。彼女はそれを自ら守るだけでなく、他のメンバーや後輩にも指導したという。その内容に共演者からも「ストイックですね」と感心する声が聞かれた。
1月25日にZepp Fukuokaで開催される『MUSIC FESTA Vol.2』に出演する中澤裕子が、22日放送の福岡の情報番組『今日感テレビ』(RKB毎日放送)に登場した。
モーニング娘。のデビューが決まった時に、「最年長のメンバーがリーダーになるのが自然だろう」ということから初代リーダーとなった中澤裕子。デビュー当時は彼女だけが24歳で成人だったのだ。その頃の映像で1人だけ生ビールを飲んでいるシーンがあることを指摘された中澤は、「あの時は酒でも飲んでいないとやってられなかった」と笑わせた。
そんな彼女だが、芸能リポーターの井上公造から「お年頃のメンバーばかりなので、きっと恋愛もあったはず」と追及されると、「他のメンバーは知らないが、私は本当に恋愛はしなかったし、そんな余裕も無かった」と断言している。『恋愛禁止』については「やっぱりモーニング娘。だということを忘れてはいけない」と考えているようだ。彼女はモー娘。となる前に交際していた彼氏ともデビューが決まってから自然消滅しており、現役時代は一切恋愛をしていないという。
「芸能人とはそういうものだと思っていた」と語る中澤裕子は、『アイドルの掟 三か条』なるものを公開した。「あいさつをするとかは当たり前で、この掟は私がデビューした頃にチーフマネージャーから怒られたことなんです」と彼女は説明する。
■中澤裕子の『アイドルの掟 三か条』
1.楽屋に入ったらまず台本チェック
2.体調不良は自己責任
3.他のメンバーと被らない
『楽屋に入ったらまず台本チェック』については、後輩が台本の漢字が読めないと「なぜ、事前にチェックしていないのか?」と指導する。そればかりか「そういうことはマネージャーがやらせなければならない。マネージャーは何をやっていたのか?」と全体に目を向けるほど厳しい。
『体調不良は自己責任』は中澤自身もカゼをひくと厳しく叱られた経験からだ。また、『他のメンバーと被らない』は髪型、衣装、コメントさえも同じにならないように気を配り、「個性を大事にしろ」ということを意味する。
中澤裕子は「これがイヤだったらお仕事できないと思う」と言い切る。それだけストイックにやってきた彼女の仕事には、井上公造も「中澤さんがいたから我々もずいぶん助かった」と感謝するほどだ。「加護ちゃんや辻ちゃんは自分の子どもより年下で質問するのに苦労したが、中澤さんがまともに話してくれたので救われた」という。
当時の芸能リポーターからの質問には答えづらいものもあった。しかし中澤は「何と答えてよいか分からず、目が泳ぎながら答えたこともあった。でも、『ここで答えないと仕事として成り立たない。レポーターさんもこれが仕事だし』と考えて答えるように努力した」と葛藤を明かしている。
実はモー娘。メンバーにとってもう1つ恐ろしいルールがあるという。中澤裕子はとにかくバナナを嫌い「においが苦手で見るのもイヤ」なほどだ。そのためコンサートのケータリングでも絶対にバナナが出ることは無く、もし差し入れでバナナがあったら即座に撤収される。
その件はモー娘。に代々伝わっており、道重さゆみも現在のメンバーに「中澤さんの前でバナナを見せないこと」と言い聞かせている。だが、モー娘。以外のハロプロメンバーには知らない者もおり、彼女にバナナをすすめてくることもあるそうだ。その時の中澤裕子からは『ケンカ売ってるのか!?』というオーラが発せられるので要注意だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)