毎週水曜日深夜放送のトークバラエティ番組『ナカイの窓』(日本テレビ系)はMCの中居正広(SMAP)に加え、主にお笑い芸人が担当するゲストMCが交代制で登場する。このシステムは他局で冠番組を複数抱える中居がマンネリを嫌い、目新しさを狙った自らの提案だったそうだ。番組開始から2年目となるが今回、「ゲストMCスペシャル」と題して5人のお笑い芸人が集結。白熱したMC論を展開し、番組は大いに盛り上がった。
1月8日の『ナカイの窓』に出演した歴代ゲストMCは陣内智則、向井慧(パンサー)、山里亮太(南海キャンディーズ)、吉村崇(平成ノブシコブシ)、若林正恭(オードリー)。この中で一人存在感を示していたのが、若林正恭である。
中居正広はこの5人のメンバーの中で、陣内と山里が横に座っている時が一番安心すると明かしていた。また出演者にも「(この中で)一番仕切りが上手いのは?」と問われると、中居と同じく陣内・山里2人の名が挙がる。陣内は“的確なツッコミが早い”“エピソード・トークの宝庫”、山里は“トークテクニックが凄い”“勉強熱心で努力家”と高評価である。
しかし「10年後天下を取っているのは誰?」との質問になると、若林の名を挙げたのが半数以上の3名(吉村は自分だと主張)。“敵が少ない”“優しさや好感度がある”“トゲが無い”と、男女問わず幅広い世代から支持されているのが理由だという。
若林本人は、逆にそのイメージが“壁になっている”と語る。「でも本性はそうじゃないよね」と陣内が笑うと、山里も「毒舌なところを隠し玉で出していない」と指摘した。若林もいつかは(壁を)破らなければと常々思っており、まずはラジオで“穏やかで良い人”イメージからの脱却を図っているそうだ。
「MCで天下を取るなら、有吉(弘行)さんのように毒がなければ…」と珍しく、野心的な言葉を吐いた若林。「どうせ(壁を破る)タイミングは見えているはず」との山里の見方は、大ハズレではないだろう。今年から30代後半に入る若林、芸人としての転換期を迎えそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)