俳優のムロツヨシが役者を目指すきっかけや自らの転機などを語った。その中で“俳優・ムロツヨシ”の魅力を世に知らしめるきっかけを作ってくれたある恩人から、ムロツヨシへエールが送られた。
1月22日放送の『スタジオパークからこんにちは』で、俳優のムロツヨシがゲスト出演した。
昨年に放送されたドラマ『真夜中のパン屋さん』ではニューハーフ、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』では気難しい大学教授と幅広い役どころをムロは見事に演じ分けている。そんなムロは俳優業を志すきっかけについて、大学時代に観た舞台で段田安則の芝居に魅了されたことを挙げていた。その時に役者になることを決心した彼は大学を中退し、養成所などを転々としながら下積み生活を送っていたという。
ムロに転機が訪れたのは、大ヒットドラマ『踊る大捜査線』シリーズの監督を務めたことでも知られる本広克行氏との出会いだった。本広氏はムロの舞台を観に来ており、舞台後に行われた飲み会にも顔を出していたそうだ。その席上でムロは本広氏の隣に行き、自分の名前を“猛アピール”したという。それから2か月後に本広氏の会社から映画『サマータイムマシン・ブルース』への出演を依頼する電話があり、これがムロにとって人生初の「お金がもらえる仕事のオファー」となった。
この日の放送では、“ムロツヨシの俳優人生を切り拓いた”本広氏からのメッセージも披露された。その中で本広氏は「もっと経験を積んで笑いも泣きも表現できるいい役者になって、監督を逆指名するようなムロツヨシの恩返しを期待しています」というエールを送った。これにはムロも「いい言葉すぎて背中がゾワっとした」と感激した様子で語り、「逆指名したいですね」と恩返しを誓った。
ドラマや映画での活躍はもちろんのこと、最近では内村光良(ウッチャンナンチャン)のコント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』にも出演するなどムロは様々なジャンルでその才能を発揮している。恩人である本広氏からの温かいエールを受けて、また決意を新たにしたムロツヨシの更なる活躍に期待したい。
(TechinsightJapan編集部 TORA)