ゴールデンボンバー(金爆)のボーカル・鬼龍院翔が、音楽バラエティ『1番ソングSHOW』でロックバンド・T-BOLANの森友嵐士と歌で共演した。森友が弾くピアノにのせて名曲『離したくはない』を2人でじっくりと歌い上げた。鬼龍院は放送後にブログを更新して、快くコラボしてくれた森友や貴重な場を設定してくれた番組関係者に感謝している。
1月22日に放送された『1番ソングSHOW 2時間スペシャル』のスタジオには懐かしい顔ぶれがそろった。中でもAqua Timezと元L⇔Rの黒沢健一、そしてT-BOLANが同じひな壇に座る図は二度と見られないかもしれない。そのT-BOLANのボーカル・森友嵐士の隣でガチガチに緊張していたのが鬼龍院翔だった。
T-BOLANが『Bye For Now』を披露し終えると、番組MCの矢部浩之が森友嵐士に「鬼龍院翔と2人で歌ってくれるとかは無理ですよね?」とさりげなくムチャ振りした。あり得ないという表情を見せる鬼龍院だったが、森友は「いいですよ」と快く引き受けてくれたのだ。
辛島美登里が『サイレント・イヴ』を弾き語ったばかりのピアノを前にした森友嵐士が「マジ、ぶっつけなんで」と口にしており、本当に矢部のムチャ振りだったようだ。それだけに、鬼龍院翔の緊張感が表情からもひしひしと伝わってきた。
しかし森友は、ピアノを弾きながらそんな鬼龍院とアイコンタクトをとって息を合わせると、『離したくはない』を情感たっぷりに歌い上げた。ぶっつけ本番で“森友嵐士×鬼龍院翔”の歌にしてしまうのが流石だ。
歌い終えると2人は固く握手を交わす。森友は鬼龍院について「低い声も凄いし、太くてカッコいい。高い声もバッチリだし、素晴らしいボーカリストですね」と感想を語った。尊敬する森友から褒められて、鬼龍院は「めっちゃ嬉しい!」と叫ぶのがやっとだった。
彼は放送後に『ゴールデンボンバー鬼龍院翔オフィシャルブログ「キリショー☆ブログ」』で、森友嵐士との共演について「恐縮です…しかし、なんたる幸せ…これほどミュージシャン冥利に尽きることがあるでしょか…」と醒めぬ感動を伝えて「森友さん、ありがとうございました」と感謝した。
また、「森友さんのドキュメントを見て、僕より何倍も大変な声の異常を克服し再活動されている姿に感動し勇気を頂きました」と明かし、「そんな偉大な方に会わせて下さった1番ソングSHOWさんに感謝です」と番組関係者にも礼を述べている。
森友嵐士は、『Bye For Now』が大ヒットした後の1994年ごろから原因不明の発声障害により歌えない状態となる。1999年にはT-BOLANを解散して自身も音楽活動を休止したが、苦節の末に歌声を取り戻して2005年から活動を再開した。
一方で、鬼龍院翔は2012年の後半から歌声が思うように出ないことに悩み、12月に予定されていたライブの延期を決断。ゴールデンボンバーのボーカルとして歌い続けるために、喉のことを深刻に考える胸のうちを明かしていた。その頃の鬼龍院にとって森友嵐士がたどった道は大きな支えとなったはずだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)