ただ似ているだけではない聴く者を感動させる“奇跡のモノマネ”と称賛され、一躍有名となった青木隆治(32)。2年ほど前は頻繁にテレビ番組に出演していたが、最近は全く彼の姿を見かけることは無い。その理由を探るべく青木に密着した番組があったのだが、彼の言動が原因で、残念ながら企画はお蔵入りとなってしまった。
1月10日放送の『中居正広の金曜日のスマたちへ』新春SP(TBS系)によるとモノマネから軸足を移し、本業の歌手としてメジャーデビューを果たすも全くCDが売れなかった青木隆治に、番組は密着取材を行っていた。「なぜ彼の歌は売れないのか」をテーマに、3か月前から始まった企画だったという。現在青木が所属している芸能事務所は、歌手・研ナオコの夫が代表を務めている。その縁から研ナオコも協力の上で、この人気番組に出演するチャンスを生かし、この企画を何としても成功させたかったはずである。
歌唱力もあり端正なルックスで、モノマネで得た知名度もある。だが歌手としては鳴かず飛ばず。研ナオコによると青木の歌の最大の欠点は、「心ではなく技術で歌っている」ところだという。番組で流されたVTRは課題曲を与えられた青木が、スタジオで何度も何度も歌う場面から始まった。「詩を大事にして」と研ナオコからマンツーマンで厳しい指導を受けるも、「もう限界かな」と弱音を吐く青木。そしてレッスン開始から1時間が経過した頃、近くにいた番組スタッフに「どんだけ(撮影)やりたいんですか?」「どれくらい欲しいんですか?」と尋ねた。その言葉に思わずスタッフは、「そういう計算でロケしてないから」とムッとして返答した。青木のこの言葉を別室で聞いていた研ナオコが激怒、番組側にも「本人に頑張りたいという思いが無いなら」と判断され、この企画は終了になってしまったのだ。
研ナオコがもうひとつ青木のことで危惧していた点は、「周りのスタッフに対して感謝の心が少ない」ということであった。今回も“良い映像を撮ってもらえるように頑張りますから、よろしくお願いします”という謙虚さがあれば、前述のような言葉は出てこないだろうと彼女は怒りを抑えながら話した。
テックインサイトでは過去、青木に同じようなアドバイスをした大先輩がいたことを紹介している。ものまね界の大御所コロッケが「いくら歌が上手くても、挨拶やお礼も言えないような人間は相手にされないよ。」と当時、ものまね番組に出始めた青木にアドバイスしていたのだ。またこの記事では10代の青木が各レコード会社のオーディションを受けるも次々と落ち、「歌は上手いけど、心に響かない。説得力が無い。」と酷評を受けていたこともお伝えしている。30歳を超えてもまた同じ指摘を受け、窮地に立たされている青木。どうやら簡単に改善できる問題ではなさそうである。
※画像は青木隆治オフィシャルブログより。
(TechinsightJapan編集部 みやび)