数々の名作を遺した漫画界の巨匠・手塚治虫が10年の歳月をかけて伝えたかった、人間の生と死の物語「ブッダ」。2011年に第一作目が公開されその待望の続編『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』が完成し、声優として出演した吉永小百合ら豪華俳優陣が完成披露会見、舞台挨拶に登壇した。
10日、新春にふさわしい豪華な顔ぶれが東京・銀座に集結した。吉永小百合、松山ケンイチ、大和田伸也、吉岡秀隆らが本作に対する熱い思いを語った。
第一作目では堺雅人の母親役、今回の第二作目では吉岡秀隆の母親役を演じた吉永小百合は、「お母さん冥利に尽きる。第三作目では松山ケンイチさんのお母さんになりたい」とラブコール。松山も「吉永さんにお母さんになってもらいたい」と熱望した。また今回、吉永と同じブースでアフレコを一緒にした吉岡は、「(吉永さんは)スクリーンの中で生きている人だと思っていたので、初めて会った時、本当にいる(実在する)人なんだと思った」と述べ、笑いを誘った。また吉永も「吉岡さんとアフレコを一緒にできて心が洗われるようだった。一緒にできて良かった」とお母さんの眼差しで語った。
深味のある渋い声で挨拶をした大和田は、「初版が出た時に全巻取り揃え、家でずっと愛蔵していた作品に出ることが出来て嬉しかった」と喜びを語る。自身が演じた“ビンビサーラ王”について「30年後に息子に殺されるというのが分かっていてこの30年間をどう生きようか考えさせられた」と話したあと、「自分にも2人の息子がおりますので、今後どうなるか心配」と冗談を言い、観客を笑わせた。
恵まれた地位も国も捨て、真実を求める旅に出たシッダールタ。若き日のブッダは何を夢見て、葛藤し、何を見つけたのか。“世界”の期待を背負って、シッダールタの終わりなき旅が、再び幕を開ける。
映画『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』は、2月8日(土)全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)