今どきの旅客機は機体や機種に問題なく、整備さえ完全に行われていれば本当に安全な飛行を約束してくれる。だが最終的にはやはりパイロットに命を預けているようなもの。搭乗客が手に汗を握ってしまうようなキワドイ離着陸には肝を冷やす。このほどスコットランドで撮影されたそんな動画が注目を浴びている。
高所恐怖症ではない人が「飛行機は怖いからキライだ」という理由は、乱気流での機体の急降下や激しい揺れを経験したか、離陸か着陸で怖い思いをしたか、そのどちらかであろう。このほどスコットランドのシェトランド諸島で、強風の中で果敢にも飛び立つ飛行機の様子が撮影された。シェトランド諸島は24日、最大風速は35.8m/秒という激しい風が吹き荒れて空と海の交通に影響。主要空港であるサンバラ空港でも多くのフライトが欠航となったが、「飛ぶ」と決めた飛行機ではパイロットが手に汗を握りながら操縦桿を握りしめていたもようだ。
上の画像は24日に『TheJustClickHERE3』さんがYouTubeで紹介した、“Terrifying Aircraft TAKE OFF In Heavy Winds”というタイトルの動画のスクリーンショット。元は野生動物のカメラマンであるヒュー・ハロップ氏が撮影した、“パイロットの凄腕に脱帽”というタイトルの映像だそうだ。飛行機は滑走路を猛スピードで前進するも、機体はひどい横風を受けて大きくブレてしまう。それでも何とか離陸するが、しばらくは斜めの体勢を立て直すことに苦労していたものとみられる。
ちなみにこのSaab340という飛行機は、スウェーデンのサーブ社とアメリカのフェアチャイルド社が共同開発したもので、最大で37席というサイズ。最近の機種では主翼を長めにして安定性を高め、1,200mという短い滑走路での離着陸が可能になっている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)