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writer : tora

【エンタがビタミン♪】宮藤官九郎、流行語大賞授賞式の舞台裏を明かす。「喜びの瞬間味わえてない」

史上最多となる4語が大賞に輝いた『2013ユーキャン新語・流行語大賞』だが、その中でも朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で使われた「じぇじぇじぇ」はドラマのセリフとしては「同情するならカネをくれ」以来、19年ぶりの受賞となった。同ドラマの脚本を手掛けた宮藤官九郎が授賞式当日を語った。なんと宮藤は大賞が発表された時にはすでに会場を後にしており、意外な場所で大賞の報を知ったのだ。

脚本家の宮藤官九郎が12月3日放送のラジオ番組『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』で、2日に行われた『流行語大賞』で「じぇじぇじぇ」が選ばれたことについて語った。リスナーからの投稿で、“ドラマ『あまちゃん』の中で橋本愛演じるユイが「じぇじぇで流行語大賞取ります」と言っていた”ことを指摘された宮藤は「そうなんだよ、すっかり忘れてました」とドラマ内のセリフが現実となったことに驚いていた。

宮藤は現在公演中の舞台『大パルコ人2 バカロックオペラバカ 高校中パニック!小激突!!』の作・演出と出演を兼ねており、舞台に間に合わせるために授賞式の途中で会場を後にしなければならなかったという。その事情を聞いていたスタッフが気を遣いすぎたせいか、予定の時刻よりもかなり早めに宮藤を帰りのエレベーターに乗せたそうだ。宮藤はそのエレベーターが1階に着いた際に受賞のニュースを目にしたそうで、「全然喜びの瞬間を味わえてない」と残念そうに話した。

脚本家の三谷幸喜はインタビュー本『三谷幸喜 創作を語る』の中でそんな宮藤の脚本家としての力を認めた上で、『あまちゃん』が成功した理由として「脚本を現場で具現化する人」と「全体を引っ張るプロデューサー」の存在があったのではないかとの見解を示していた。「じぇじぇじぇ」を単なるドラマのセリフから、誰もが使う流行語にまで押し上げたのは、宮藤脚本の面白さとそれを映像として形にしていくスタッフとの絶妙な連携にあったのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 TORA)