2014年開催のサンダンス映画祭への正式出品が決定した、日本とインドネシアの初の合作映画『KILLERS/キラーズ』。この作品でメガホンをとったモー・ブラザーズ監督(ティモ・ジャヤント氏とキモ・スタンボエル氏)が来日し、同作品に出演した北村一輝、高梨臨とともに記者会見を行った。過激なバイオレンス描写や凄惨な殺害シーンなどからR18+指定を受けている作品だ。
20日、東京・六本木で「KILLERS Roppongi Session」と銘打った記者会見が開催された。同作品の主演のひとり、シリアルキラーの野村を演じたのは、これまで幅広い役柄で多数の作品に出演している北村一輝。殺人を犯し、その一部始終を撮影してネットで公開するというサディスティックな残虐さを持つ反面、社会的に地位も財産もあり、セクシーで魅力的な男“野村”。そんな野村について北村は「こういう人はダメでしょう。救いようがない」とバッサリ。それを受けてヒロイン“久恵”を演じた高梨臨も「ダメですね」と同意する。さらに北村は「人間としてあるまじき行為。だけど、共感したり理解できるものばかりを演じるわけではない」と続けた。
俳優・北村一輝についてモー・ブラザーズ監督は「もちろん彼をノムラ的だとは思っていないけど、ノムラが見える。すごい才能の役者。何でも役として演じられる偉大な役者」と大絶賛する。キャスティングの前には、ヤクザに扮する北村の演技を三池崇史監督の作品で見たそうだ。
本作は日本とインドネシアとの合作映画とのことで、同じく殺人という行為に魅せられた男“バユ”をインドネシア・ジャカルタ出身のオカ・アンタラが演じている。オカについて北村は、「ストイックでプロ意識がすごく高い。共演できて幸せ。これからも刺激し合える関係でいたい」と高く評価した。
最後に「モー・ブラザーズ監督の次回作には出演したいですか?」との質問に、「うーん」と少し迷うふりをしながらも「出られるなら勝手に出ます。信じれば叶いますから」と北村は微笑んで会見を結んだ。
『KILLERS/キラーズ』は、2014年2月1日に全国公開となる。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)