クリスマスから年末という本来なら楽しみが待ち構えているはずのこの時期、ドイツでは何故か、電車の上に登り架線に接触したことによる感電事故が多発している。
『RP ONLINE』が27日に報じたところによると、26日の19時頃首都ベルリンの貨物駅で、停車していた給水車に登った15歳の少年が、上部に張られた架線に触れ感電死するという事故が発生した。
この事故で消防隊が最初に受けた通報では、給水車から火災が発生したとだけ伝えられており、被害者の報告はされなかったという。だが現場に急行した救急隊員は、この火災で人が炎に巻き込まれたことを確認。その後医師が到着した時、被害者の少年は既に死亡していた。
事故当時現場にいた少年の友人は、警察の調べに対して火災発生時に爆発音と強い光が確認され、その後少年が給水車から落下するのが目に入ったと状況を説明している。
また28日の『RP ONLINE』では、同日未明にエッセン中央駅で停車していた都市近郊鉄道の車両に登った20歳の男性が、ベルリンの事故と同様に架線への接触による感電が原因で大火傷を負う事故が発生したことも伝えている。この男性はデュイスブルクの専門病院に搬送され治療を受けているが、予断を許さない状況にあるという。
電車の上の架線に接触することは感電死する可能性もあるため、本来ならば立入禁止にされている。それにもかかわらず、被害者らは何故こうした危険極まりない行動に走ったのか。その理由は明らかになっていない。
ドイツでは今回同様の感電事故が頻発しており、5月には東部リュッベナウで9歳の少年が、11月には首都ベルリン西部の街ラーテノーで13歳の少年が架線接触による感電で重傷を負い、後に死亡した。
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(TechinsightJapan編集部 椎名智深)