放送プロデューサーのデーブ・スぺクターが「日本に対する想い」を語った。2011年の東日本大震災発生当時、デーブはアメリカのニュース番組にノーギャラで出演して、日本の状況について冷静に報じるなどまさに“日米の懸け橋”としての活躍を見せていた。そんなデーブは震災当時に自身のツイッター上にどういったつぶやきをすればよいか難しい判断を迫られていたのだという。
デーブ・スぺクターが11日放送の『スタジオパークからこんにちは』にゲスト出演した。現在デーブのツイッター(dave_spector)のフォロワーは(2013年12月現在)47万人にも上る。デーブはツイッターをはじめたきっかけや「100%ギャグとダジャレをつぶやく」というこだわりについて明かしていた。
そんなデーブだが2011年3月11日に東日本大震災が起きた時には、ダジャレをつぶやくべきか迷ったのだという。しかし壊滅的な被害を受けた被災地の人達の「気晴らしになれば」との想いで、建設的なメッセージの中にダジャレを織り込んでツイートをしようと決断した。
「いま被災地に必要なACとは『公共広告機構』ではなく、電源の方だと思います」
当時の象徴的なツイートだ。この気持ちはしっかりと伝わったようで、被災地に行った時に「ツイッター見てますよ」と被災者から声をかけられてうれしかったと振り返った。
以前に出演した時事対談番組『博士の異常な鼎談』では中学時代の日本語弁論大会で「剣道と武士道精神」「三島由紀夫の生涯と自殺」というテーマで2年連続優勝を飾ったことや、立川談志の落語を英訳したことなど“相当な日本通”であることが明かされた。東日本大震災発生直後には連日アメリカのニュース番組にネット出演して、日本の状況について冷静に伝えたことでアメリカ側の懸念を払拭することにも大いに貢献した。芸能界の中でも特に入れ替わりの激しい“外国人タレント枠”だが、その中においてデーブの活躍はいまだに衰えを見せない。仕事ぶりもさることながら、日本に対する卓越した知識と愛情が多くの人からデーブ・スぺクターが支持される要因なのだろう。
(TechinsightJapan編集部 TORA)