あなたは「組み立て式家具」を買ってきて、自力で作り上げる自信がおありだろうか。また、やや大掛かりな家具では2人の手が必要であったりするが、パートナーはしっかりと手伝ってくれるであろうか。「組み立て式家具」の本場とも言われるスウェーデンでは、実はそれが原因で夫婦喧嘩が多発しているようだ。
このほどスウェーデンのメディア『Expressen』が伝えた珍事件が、「他人事ではない」とちょっとした話題になっている。ストレームスタードのある町で、人々が寝静まった深夜1時に「隣のお宅の赤ちゃんが激しく泣いて、親2人は怒鳴り合っている。バタンバタンと音がするから虐待行為ではないか」との通報が警察に入った。そこで駆けつけた警察官が発見したのは木の板を手に睨み合う夫婦の醜い姿であった。
2人の前には広げたダンボール、ビニール、何枚もの木の板、ビス、ドライバー、ハンマーなどが散乱。「IKEA」で組み立て式の家具を買ってきたはいいが、手順が書かれた図面はあまりにも複雑でさっぱり組み立てられない。そんな苛立ちから相手をなじりあう大喧嘩が勃発したという。世界的に有名な家具販売店「IKEA」といえば、スウェーデンが本拠地。家具くらい自分たちで組み立てるのは当然のこととみなされているこの国でも、そういう作業に関してはどうしても得手不得手があり、警察に通報されないまでもこうした光景は珍しくはないそうだ。
日本にも店舗をいくつか展開している「IKEA」をはじめ、組み立て式家具を廉価で販売するショップは世界的にも増える傾向にある。だが手順を間違えたことに気づき、手をボンドまみれにしてビスを全てはずさなければならない時の挫折感は実にシンドイものがある。結婚相手を選ぶなら「家具を上手に組み立てられる人」という希望条件がそろそろ日本でも出てくるのでは…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)