「赤ちゃん人形」を製造しているドイツの玩具メーカーが、あのロイヤルベビーを意識したであろう“Baby George”なる人形を発表し、英国の王室を激怒させている。
この写真は、“Baby Annabell”という幼い女の子に人気の赤ちゃん人形を主にヨーロッパで販売しているドイツの玩具メーカー、『Zapf Creation』社が約7600円の値段で販売を開始したばかりの“Baby George”という期間限定商品。しかし、英国の王室が「このような人形の製造販売を許可した覚えはない」と大激怒、メーカーは「とんでもない言いがかりだ」と真っ向から対立している。
この赤ちゃん人形、着用しているブルーのロンパースの胸には“my name is Baby George”とあり、真ん中のピンクのハートはユニオンジャック調。今年7月22日にイギリスでケンブリッジ公爵夫妻ことウィリアム王子とキャサリン妃に、第一子となる「ジョージ・アレクサンダー・ルイ(George Alexander Louis)」が誕生しており、王室は「私たちのロイヤルベビーを意識した商品であることは明白。何の許可も得ずにこのようなものを販売して」とメーカーに対して怒りが収まらない様子。
この商品をクリスマス時期の目玉商品にしたかった『Zapf Creation』社は、「確かにロイヤルベビーと同じ名前だが、“George”は古くから世界的に愛されてきた名前で、ドイツでも最近またその人気が高まっている」と説明。しかもドイツでは、その人形が“ジョージ”ではなく“ゲオルゲ(正しい発音はゲオルク)”と呼ばれることもあってか、彼らは「変な言いがかりはやめてほしい」と強気の姿勢を崩さない。
ちなみにこの人形、6日にイギリスで『Dream Toys 2013』というイベントを行った「玩具小売店協会(Toy Retailers Association)」によれば、人気トップ10にはランクインしていないもよう。王室事務局もこれにホッとしているのであろうか、彼らに詳しい情報筋は英紙『デイリー・メール』に、「こうした商品で儲けようとする人々に対する規制は存在します。ただこの件に関しては、王室が法的手段に訴えて販売を阻止するとまでは至らないでしょう」と語っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)