エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】TOKIO・長瀬智也と格闘家・勝村周一朗の友情。「勝たなくていいよ」に救われた。

TOKIOの長瀬智也と“リアルタイガーマスク”こと元修斗世界フェザー級王者の勝村周一朗さんの意外な関係が、トークバラエティ番組で明かされた。なかなか試合に勝てなかった勝村さんが、2010年に修斗世界フェザー級チャンピオンシップで無敗を誇る上田将勝選手と対戦した時に、幼なじみの長瀬智也が応援に来てくれた。勝村さんはその時、彼がかけてくれた言葉で力を出すことができたという。

10月4日に放送された『A-Studio』(TBS系)に、TOKIOの長瀬智也がゲストとして登場した。TOKIOメンバーの裏話などを語る中で、MCの笑福亭鶴瓶が事前に会いに行ったのが勝村周一朗さんだった。長瀬とは地元神奈川で同じ小学校に通い、勝村さんが2年先輩ではあるが幼なじみの関係だ。「中学高校と先輩後輩の上下関係が厳しい時期でも、友達みたいに可愛がってくれた」と当時の思い出を語る長瀬。勝村さんが高校生の時には長瀬の母親がやっているお店でアルバイトをしており、常に近くにいたようだ。

小さい頃から格闘技が好きだった勝村さんは、プロレスの技をかけあって遊んでいたという。やがて格闘家になり、鎌倉の児童養護施設に勤務しながら総合格闘技・修斗をやっていたことから“リアルタイガーマスク”と呼ばれるようになった。

しかし勝負の世界は厳しく、勝村さんもなかなか大きな試合で結果を出せなかった。そんな彼が修斗のタイトルマッチに参戦することになる。2010年3月22日に行われた修斗世界フェザー級チャンピオンシップで、対戦相手は無敗の王者・上田将勝選手だ。

長瀬は勝村さんから「タイトルマッチをやるんで記念に見に来てくれ」とメールをもらうと、地元の友人たちと駆けつけた。会場の廊下で、長瀬は奇跡的に試合前の勝村さんにばったり出会い「勝たなくていいよ」とひと言声をかけたという。普通ならば「頑張れよ」とか「きっと勝てるよ」といった言葉だろうが、長瀬は違った。

勝村さんはその時のことを、笑福亭鶴瓶に「あれで力が抜けて自然に試合ができた。あのひと言は凄かった」と明かす。勝村さんはその試合に一本勝ちして、第6代修斗世界フェザー級王者となったのである。

長瀬は「勝たなくていい」と言ったことについて、自分たちが来たことが重荷にならないように考えたという。その根底には「彼は自分が好きで格闘技を極めてきたので、チャンピオン以上のものを手に入れている。もう勝たなくてもいいのではないか」という思いがあったのだ。

チャンピオンになった勝村さんがリングで両手を高々と突き上げた姿を思い出して、長瀬は「頭が真っ白になった。久々に目頭が熱くなった」と感動がよみがえるように話した。

この日の『A-Studio』を勝村さんも見ており『“グランドスラム”勝村周一朗 official BLOG』では、「勝村周一朗応援団」の横断幕を広げてチャンピオンベルトを巻いた勝村さんと写る長瀬智也の姿を公開している。「智也、いいヤツだなー。ありがと。がんばろ」という彼の短いコメントに、2人の友情が詰まっているようだ。

また『勝村周一朗(shu_katsumura) ツイッター』では、『A-Studio』を見て7年ほど付き合っていた元カノからメールが届いたことを明かした。勝村さんは「もう10年近く会ってないけど、こんな形になっちゃったけど、俺がチャンピオンになれた姿を見てもらえて良かった。智也ありがとう」と嬉しそうに伝えていた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)