『笑っていいとも!』が来年3月で終了することが発表されて以来、後番組の噂やメイン司会者のタモリに関する様々なニュースが連日報じられている。それほど、日本国民にとって長年影響力を持っている番組だということだろう。過去にレギュラー出演していた南海キャンディーズ・山里亮太が『いいとも』の思い出を語った。
23日放送の『JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)で、南海キャンディーズ・山里亮太は、以前レギュラー出演していた『笑っていいとも!』の思い出を語った。
山里は2005年から『いいとも』に2年間レギュラー出演していた。しかし山里は番組では緊張して思うように話すことができなかったと振り返る。“『いいとも』=芸能界”という思いがあったのだ。そんな山里だったが、特に話せなかった日には、放送終了後のトーク収録の際にタモリがいじってくれたのだという。山里は自らボケることは難しかったが、いじられたことにはうまく返すことができ、しかもタモリのいじり方が面白かったため、観客は大いに沸いた。おかげで毎回、「ウケた」という満足感でスタジオアルタから帰ることができたと当時の心境を明かした。山里は『いいとも』でタモリと共演した2年間を振り返り、「芸能界にいても大丈夫だと思わせてくれた」と感謝した。
また山里はタモリから「人見知りは神様がくれた最高の才能だ」と教えられたことがあったのだという。人見知りは、相手の気持ちを思いやるがあまり、踏み込めずに奥手になってしまう。しかし、裏を返せばこれは相手のことを第一に考えているためであり、その先のことを考え行動できればみんなをさらに楽しく豊かにすることができる。だから芸能界では人見知りしか売れないんだと教えてくれたのだ。人見知りの山里はこの話を聞き嬉しく思ったという。
『笑っていいとも!』は間違いなくお笑い芸人の登竜門として30年以上の長きに渡り存在してきた。山里の話からも感じるのは、『いいとも』には小さい頃から観ていた有名番組に出演するというある種のステータス以外にも、あのタモリと共演できるという価値が芸人にはあったようである。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)