『タモリカップ福岡 2013』が9月15日に開催された。タレントのタモリが主催する同イベントは静岡県沼津市内浦湾で行われてきたが、今年は初めて福岡での大会が実現した。ヨットレースは天候不順により中止となったが、海上パレードでは全国から集まったヨットファンに囲まれてタモリも終始、相好を崩していた。

『笑っていいとも！』の司会者でもあるタモリは、番組を休めないために海外旅行へもなかなか行けないらしい。その彼が番組を休んで一級小型船舶操縦士の資格を取ったのだから、海と船が本当に好きなのだろう。

そんなタモリが中心となって、2008年から静岡県沼津市の内浦湾でヨットレースの大会『タモリカップ』を開催している。「海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース」というだけに、レースの他にも海上パレードやバーベキューパーティなどが楽しめるイベントだ。

その大会が今年初めて福岡で、9月15日に『タモリカップ福岡 2013』として開催された。地元のテレビ番組『今日感テレビ』（RKB毎日放送）ではヨットレースを目前に控えたタモリにインタビューしており、その内容を翌日の16日に放送した。

福岡市ヨットハーバーに船長の白い制服を着たタモリの姿があった。レポーターから『タモリカップ』について尋ねられたタモリは、「ヨットレースの底辺をとにかく広げようということが目的なんだよ」と答えている。

さらに「福岡で初の大会なので意気込みを？」と問われたが、彼は港に泊まる船を見回りながら「風が強いんでね、それどころじゃないんです」、「レースがちゃんと安全に行われるかどうか、大変なんですよ、今は」と口早に状況を説明した。

この日は台風の影響で、福岡も風が強く波も高かった。残念ながらヨットレースは天候不順により中止となったが、海上パレードでは参加者がそれぞれのヨットで水着姿やコスプレを披露してタモリと『タモリカップ』に声援を送った。船長姿のタモリは、そんな参加者を見ながら満面の笑みを見せていた。

『タモリカップ 2013』のホームページによると、その後はバーベキューパーティで盛り上がったようだ。また9月1日に行われた『タモリカップ横浜 2013』もレースは天候不順で中止だったが、こちらは8月31日にゲストにサルサバンドのオルケスタ・デ・ラ・ルスなどを招いて盛大な前夜祭が催された。

『タモリカップ』は参加者にとって、タモリと交流できる貴重な機会でもあるが、タモリ自身もテレビ番組とは違った表情を見せている。彼もヨット仲間に囲まれてこのイベントを心から楽しんでいるようだ。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）