芸能界きってのモテ男、ロンドンブーツ1号2号の田村淳が17日、一般女性と入籍したことを報告して世間を驚かせた。何人もの女性と浮名を流しつつもこれまで結婚には至らなかった田村だが、かなりモテるはずなのに結婚の話を聞かない男性と言えば、福山雅治もその一人。その福山が、同じく17日に東京国際フォーラムで開催された映画『そして父になる』のジャパンプレミアに登場した。
今年5月、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、作品上映後に観客のスタンディングオベーションが10分間も鳴りやまなかったと話題になった映画『そして父になる』が、いよいよ日本で公開となる。主演の福山雅治は、6年間育てた息子が病院内で取り違えられた他人の夫婦の子供だったことが判明し、苦悩する父親を演じている。
この日、福山雅治がジャパンプレミアに登場すると、会場を埋め尽くした観客の悲鳴ともつかぬ大歓声が一斉に上がった。「3階の皆さん、元気ですかー?」と福山が問いかけると、それに応えて会場はさらにヒートアップ。歌手として俳優として次々にヒット作を飛ばし、活躍するモテ男ぶりをまざまざと見せつけた。
だが、福山雅治のファンは客席だけではなく、一緒に登壇していた共演女優にもいたのだ。福山の妻役を務めた尾野真千子も共演する前から福山のファンだという。「ファンの方がこちらにも大勢いらっしゃるかと思いますが、私もファンでございまして…。もうちょっと若かりし頃から大好きでございまして…」とたどたどしく遠慮がちに告白。久しぶりに再会して緊張しているという尾野は、リップサービスではなく正真正銘のファンのようだ。しかし、本作における是枝裕和監督の狙いは、「福山さんは元々カッコよく美しいので、(役では)頑張って嫌なヤツになってもらいました。皆が見たくないと思う一歩手前まで、語尾や目線を工夫しました」とのこと。どうやら本作では福山は決してモテ男ではないようだ。
福山が「育ててくれた親に自分がどのように育ててもらったのか、愛してもらったのか、思い出しながらこの映画を観てほしい」と観客に促したように、本作は夫婦愛や親子愛について深く考えさせられる作品となっているようだ。電撃結婚した田村淳は入籍報告会見で「子供は今すぐに欲しい。女の子が2人くらい欲しい」と述べていたが、“モテ男”福山雅治が自身の子供との親子愛や夫婦愛を語る日は近い将来、来るのだろうか。
映画『そして父になる』は、230の国と地域で上映が決定。日本では9月28日(土)新宿ピカデリー他全国ロードショー、9月24日(火)~27(金)全国先行ロードショーとなる。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)