エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】黒柳徹子、ポール・マッカートニーからのサプライズに驚く。「ハーイ、トットちゃん!」

11月に来日する元ビートルズのポール・マッカートニーが、タレントの黒柳徹子にVTRでメッセージを送った。ポールに独占インタビューした音楽評論家・湯川れい子が仕組んだサプライズだが、超大物ミュージシャンからのメッセージに黒柳も少女のように驚いていた。

1966年にビートルズが来日して武道館で開催されたコンサートを、黒柳徹子も観に行ったという。9月13日の『徹子の部屋』はゲストに湯川れい子を迎えて、その47年前の話に華が咲いた。

ビートルズの武道館コンサートには内田裕也やザ・ドリフターズなど日本のミュージシャンが多数、前座として出演した。だが観客だった黒柳は「日本のミュージシャンも出ていたっていうけれど、女の子の“ギャー”っていう悲鳴とリンゴ・スターのドラムの“ドンドン”という響きだけしか聞こえなかった」、「しゃがんで漏らしている女の子もいるわけ、阿鼻叫喚とはああいうこと」と当時を振り返っている。

その頃、日本ではまだほとんどいなかった音楽評論家となった湯川は『ビートルズ来日特集号』をまかされたが、現実は公式取材以外のインタビューは一切できない状況だった。彼女が「それでは来日特集号なんて書けない。なんとかできませんか?」と関係者に泣きついたところ、ビートルズが日本を発つ前日に「彼らが“武道館”と記載された腕章を欲しがっているので、持って行ってくれ」と指示された。公式取材はNGだが、支障のない範囲で会うチャンスをくれたのである。

ビートルズとなんとか会話することができた湯川が、その場で撮った写真は4枚。そのうちの1枚は自分の存在を証明するためにメンバーと撮りたいと願うと、ポールがジョージ・ハリスンにカメラを持たせた。彼女は当時、一番人気があったリンゴ・スターとのツーショットを今も宝物にしている。

現在ワールドツアー中であるポール・マッカートニーのコンサートを米国で観た湯川は、彼への独占インタビューに成功した。彼女はその時のツーショットを見せて「47年ぶりにお会いできました」と話すと、ポールは「僕がまだ生まれてなかった頃だね」とおどけて見せた。

今回で5回目の来日になるポールだが、やはりビートルズとして初来日した時が最も“エキサイティング”だったという。まず英国や米国のファンは彼らを見ると押し寄せてくるが、日本のファンは道の角にきちんと並んでいることに感心した。武道館で、警察官がステージの前に並んで見張っていたのにも驚いたらしい。もっともこれは、ビートルズならではの特別な対策だが。

黒柳はスタジオで湯川の話を興味深く聞いていたが、モニターに突然、ポールからのVTRが映し出されたのだ。

「ハーイ、トットちゃん! こんにちは、おすっ! 11月に会いしましょう」と彼から日本語でメッセージをもらった黒柳は、「びっくりした。ありがとうございます」と言葉少なで緊張したように見えた。その後しばらくして、落ち着くと「トットちゃんって言われて、びっくりしました」と感想を述べていた。彼女は「11月には行くようにはしていますので」と話しており、すでにポールのコンサートチケットは確保しているのかもしれない。

湯川は「71歳なのに、38曲くらいを全て演奏して昔と同じキーで歌う。ベジタリアンで精神的にも肉体的にも今が一番調子が良いらしい」とポールの素晴らしさを語っている。黒柳もツアーのVTRを見て「ポールさんは楽器を持ったらさらにしゃんとして、オーラが違うのね」と話しており、来日コンサートを心待ちにしているようだ。

ポール・マッカートニーの来日公演『アウト・ゼアー ジャパン・ツアー』は11月12日に大阪・京セラドーム、11月15日に福岡ヤフオク!ドーム、東京ドームでは11月18日・19日・21日に行われる。黒柳徹子や湯川れい子はもちろんだが、ビートルズ時代を含めてポールを敬愛するミュージシャンが多数来場するはずだ。その顔ぶれを想像するだけでも楽しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)