タレントのベッキーがテレビ番組の企画で中居正広に結婚の悩みを打ち明けた。2人だけの楽屋でベッキーから相談を持ちかけられた中居は、“ドッキリ”とは知らずに彼なりの考えで真剣にアドバイスする。芸能界での覚悟や人とのつながりを思いやった彼の深い言葉に、ベッキーも“ドッキリ”を忘れて聞き入ったほどだ。視聴者も中居の意外な一面に感動しており、ツイッターで大きな反響があった。

9月12日の『ニンゲン観察バラエティ「モニタリング」』で中居正広の楽屋を訪れたベッキーは、2つの“ドッキリ”を仕掛けた。「ものすごく苦いクッキーを『手作りしたので』と食べてもらい反応を見る」ことと、「『彼と結婚したいが事務所に反対されている』と相談を持ちかける」というものだ。

クッキーについてはなかなか食べようとしない中居だったが、「一生懸命手作りしたのに」というベッキーの粘りに負けて2～3片を口にするものの予想に反して「まずい」とは言わなかった。

そして中居と2人きりになったところで、ベッキーは最大の目的でもある結婚相談を切り出した。ちなみに後でベッキーが証言したところでは、「今のところ結婚の予定はない」そうだ。

ベッキーの相談の要旨は、「彼と結婚したいが事務所は反対しており、結婚するなら辞めろという」、「親にも相談したところ、結婚は良いが事務所は辞めない方が良いのではと言われた」、「彼とは8月か9月には結婚したいと話している」といったものだ。

中居は彼女の意思を確認しながら答えていった。「結婚したいならすればいいし、事務所を辞めたくなければ辞めなければいい。難しい問題ではない」、「2つともは取れない。何かを失う覚悟がなければ。そういう業界に入ったんだから」とベッキーに言い聞かせたのである。

逆にベッキーから「中居さんが、私みたいな立場だったらどうしますか？」と問われると、「俺が結婚したいと言っても、ジャニーズは何も言わないと思う」とまず事務所の反対はないと答えた。そして「俺は男だからずっと働かないといけないという思いがあり、結婚という形にとらわれない。紙とかに…」と、結婚しないで同棲という選択肢もあると話している。

最終的にベッキーには、「いいじゃない、結婚するということで」、「でも会社にちゃんと相談してから。クビだと言われたら『分かりました』と気持ちよく辞めなければ」とアドバイスした。

中居が明日にでも結婚すると言えば、ジャニーズ事務所も慌てるだろう。彼はそう例えると、結婚を8月か9月にでもという彼女に「会社に対するベッキーの礼儀として、これまで親密につきあってきたのに今月、来月で結婚というのはスパンが短い」と釘を刺す。CMやレギュラー番組などスケジュール調整もあり、会社に迷惑をかけてしまうからだ。

そうしたことも踏まえて中居は、「会社の人と最初に出会ったんでしょ？」とベッキーに心構えを語った。「月日が全てではないけど、会社の人と優先的に相談した方が良い」と芸能界で早くから世話になった会社をないがしろにするなと伝えたのである。

真剣に答えてくれた中居との話を終えたくなかったベッキーは、「この後で飲みに行きます？」と声をかけたほどだ。中居からは断られたが、彼女は放送前後に『ベッキー♪♯（@Becky_bekiko）　ツイッター』で、「中居さんさいこう！」、「私はとにかくあの方を尊敬しているんです。この芸能界で一番マネをしたり、技術を盗んだ芸能人さんが、あの方です…何一つ追いつけてないし、これからも無理だろうけど。ずっと憧れです」と本音をつぶやいている。

中居正広の人柄に感動したのは視聴者も同じだ。ツイッターでは「ドッキリって分かっててもすごかった」、「ベッキーへの本気アドバイスはさすがだと思ったよ」、「まずいクッキーをおいしいといい、ベッキーの嘘相談に真剣に答え。カッコ良すぎ」といったつぶやきが続いている。

さらに「びっくり、そして感動した。こんな真摯な人だったんだ。SMAPは大好きだけど…彼をカッコいいと思う日がくるとは思わなかったな」、「まじ見直した！　やっぱSMAPを続けるって並大抵の努力じゃできんよね」、「中居くんって適当なイメージあるけど、なんか、めちゃくちゃいい男！　いろんな覚悟してアイドルしてるんだな」という内容もあり、今回は中居正広の評価がずいぶん上がったようである。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）