作家でタレントの立花胡桃が、ブログで亡くなった歌手の藤圭子さんについて綴っている。立花自身も精神的に不安定な家族を長年抱えていることから、今回の件は「他人事とは思えない」と述べているのだ。
8月29日の『立花胡桃オフィシャルブログ』では、自身にも10年以上精神的に不安定になっている弟がいること、そして今も家族は不安な思いを抱えながら生活していることを明かしている。
ブログによれば「一家離散してしまう」とまで追い詰められてしまったという彼女の家族に対し、周囲の第三者は好き勝手なことを言ってきたそうである。自信満々にアドバイスしてくる内容は、どれも何度も試したものばかり。「結局は家族の問題で、自分たちで解決するしかない」と気付かされたという。
藤圭子さんも長い間、心の病に悩まされたと報道されている。彼女を支える家族は大変な苦労をしたことだろう。それでも母親である藤さんには「ただ生きていて欲しかった」と思い、娘として自分を責めているのではないかと宇多田ヒカルの心情を立花は思い遣る。また、宇多田は表現者なのだから「母への思いを歌にして」といった世間の声に対しては、「当事者じゃないから言えること」と否定的だ。
確かに母親を見送った宇多田のやつれ方から、彼女が心の平穏を取り戻すにはわずかな時間では困難だろう。立花のこの日のブログには、親が心の病を患っている方からのコメントが入っている。「離れて見守るしかできないこともある。でも家族は心を痛め、“これで良いのか?”とずっと悩んでいる」との内容であった。
立花は過去の映像やメッセージから、歌は藤さんと宇多田を繋ぐパイプのような印象を受けていたという。長い時間がかかっても空の上で母親は、娘の歌声を楽しみに待っているだろう。母娘を繋ぐパイプはどんなに時間が経っても、切れることはないはずである。今は急がずゆっくりと、宇多田には心身を休めてもらいたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)